ガクチカ

ガクチカと自己PRの違いを見失ったらサクッと読む話

あれ、ガクチカと自己PRってどう違うんだっけ・・?

という悩み。前からあるんですよね。
僕もOB訪問で何回聞かれ、何回説明したか分かりません。

あとそこから派生したパターンで、

ガクチカと自己PRでエピソード被る

なんていう悩みも多いですね。

これ、明確に違いが分かっている人とそうでない人で、
アピールチャンスが倍くらい変わるので理解しておいた方がいいです。

と言いつつ、就活生時代は僕も苦しみましたが・・。

「ガクチカ 自己PR 違い」とか検索して。

経験談からですが、この混乱が起きるという事は、
「ガクチカ」「自己PR」がどういうものなのか、本質理解が甘いのかも知れません。

今回はこのモヤモヤを解消すべく、「両者の違いは何か」は勿論、

  • それぞれの組み立て方は?
  • エピソードは同じでいい?
  • 書き方に詰まったらどうするか?

についても説明していきます。

また、ただ単に考え方だけを説明されても分からないと思うので、
実例を用意しました。

その実例と共に、一つ一つじっくり理解していきましょう。

ガクチカと自己PRの違いって何?

結論から言えば、ガクチカと自己PRは主題が違います。

■ガクチカは、自分が逆境を乗り越えたエピソードトークで、
主題は「逆境克服の経験」です。
なので、まず考えるべきは「エピソード」。

その後に、具体的な乗り越え方や学びなどを整理します。

目的は、面接官に「主体的に仕事に取り組めるのか?」といった
働き方をイメージさせること。

■自己PRは、自分という商品のセールストークであり、
主題は「自分の長所」についてです。

なので、まず考えるべきは「自分の強み」。
その後に裏付けとなるエピソードを探します。

目的は、面接官に「入社後どう成長しそうか」の人物像をイメージさせる事ですね。

メインで見られている対象が自分自身なのか、自分の働き方なのか。

その違いだと考えると、少しイメージしやすいのではないでしょうか。

違いはなんとなく分かったが、書ける気がしないって人。

問題ありません。
自己PRとガクチカ、それぞれの作成ポイントをみながら理解を深めましょう。

自己PRの書き方

まずは、比較的わかりにくい自己PRの書き方から実例と一緒に整理していきましょう。
基本的な構成は下記です。

①、強み(=汎用的な能力。素養。)は何か?

②、その強みの根拠を示すエピソード

③、②におけるエピソードの成果

④、その強みを活かし、今後どのように活躍できると思うか?

以上です。

皆さんが引っかかる部分があるとすれば、②の部分ではないでしょうか。
「②で結局エピソードが必要じゃん!」って。

「自己PRなんだから、結果のみをパッと伝えるだけじゃダメ?」
時系列でエピソード話さなきゃいけないの?」
「それって結局ガクチカと変わらなくない?」
「ああ、やっぱり分からんわもうダメだこのクソ記事が」

・・気持ちわかりますが、落ち着てください。

結論から言えば、ガクチカと自己PR、そのどちらもエピソードを時系列で話すことは必要です。

ただし、ガクチカが「エピソードトークそのもの」であるのに対して、

自己PRは「別にエピソードなくても成り立つけど、伝わらないよ」という違いはあります。

イメージしやすいように、PR対象を「自己」ではなく「商品」に変えて
そのことを説明しますね。

下記のセールス文章を、「購入の決め手になりそうか?」という視点で読んでみて下さい。
※先述した①~④のパーツに対応させて書いています。

①この新型食器洗浄機は、家計にやさしい『節水性』がウリです。

②洗浄レベルが選べます。

③この機能で、水代を節約することが可能となりました。

④これなら、食器洗いをしていた時間を家族の団らんに充てつつ、節約もできるんです!

売れそうですかね?買おうと思いますか?

違うとしたら、それは何故でしょう。

②③の具体性が乏しいことで、「食器洗浄機を買うことで生活がどう変わるか」
イメージしにくくないですか?

「淡泊すぎておトクさが全然伝わらない」と感じたのではないでしょうか。

それが、下記になると如何でしょうか。

①この新型食器洗浄機は、家計にやさしい『節水性』がウリです。

②昨年の調査で、『こまめに食器洗浄機を使いたいが、水代が気になる』との
お悩みが多いことがわかりました。

そこで「 収納量に応じて水の量を選べれば」と思い、水量感知センサーを開発致しました。
このセンサーで、食器の量に応じて四段階の洗浄レベルを選べるようになったのです。

③この機能で、少量でも気軽にお使い頂けるうえに、手洗いに比べ一年で18,700円の節約が可能となりました。

④これなら、食器洗いをしていた時間を家族の団らんに充てつつ、節約もできるんです!

これなら、さっきよりは主婦には売れそうですよね。

強みの根拠となるエピソードが具体的だからです。

当初の課題も含めて背景説明があるのと具体的な数字を出していることで
今後の活躍がイメージしやすいからだと思います。

就活生の発言に関しても同じです。

最初の文章のような、(確認しようがない)事実のみを伝えられても
面接官は納得しようがありません。

そこから深掘りすることも難しくなってしまいますね。
なので、事実を述べるだけでなく、背景・経緯を伝えられるようにしましょう。

そうする事であなたが提示する強みは、血肉の通ったPRになります。

先述した、①~④の構成ごとに「何を言うか?」を一行くらいで洗い出して、
パーツがすべて揃ったら繋げるやり方が進めやすいと思います。

ガクチカの書き方

次はガクチカの書き方についてです。
こちらの方は自己PRよりもイメージしやすいのではないでしょうか。

①力を入れたことは何か(=結論)

②当時の逆境は何か

③その逆境に対してどのように働きかけたか

④逆境を克服した結果、どんな成果があったか

⑤そこからの学びは何か

という組み立て方でいきます。

イメージとしては、すべらない話とか、(個人的におススメの)「激レアさんを連れてきた。」とかで
繰り広げられるエピソードトークです(この時点で自己PRと違いますよね)。

個人的に推している「激レアをさん連れてきた。」の大人気エピソードを元ネタにして
ガクチカの例を挙げますので、構成を参考にしてみてください。

①水族館を再建した。

②飼育員になる夢を叶えるため水族館に就職したが、
そこは従業員のモチベーションが低く閉鎖寸前の環境だった

飼育員が次々やめていく中、私は「魚の魅力を伝えること」を諦められず、
主任昇格のタイミングで立て直しを決意した。

③まず担当を決めて、解説POPやショーなど新しい試みを5つ実施した。
その際に、話し合いながら各従業員の特技や個性を企画に盛り込むことを重視した。
従業員のモチベーション向上と話題化を狙うためだ。

次に、シフトを組んでお客様の様子を毎日観察することで、生き物に触りたいというニーズを掴み、
2,000万円投資して「ふれあいコーナー」を立ち上げた。

④その結果、従業員の積極性と集客数が改善されていき、年間12万人だった来訪者を
10年で40万人まで伸ばすことが出来た。

⑤この経験で学んだ「チームを巻き込んで解決方法を探す姿勢」で、事業拡大に貢献したい。

この人、スゴく採用したくないですか?

もしかして、今・・
「おいおい待てよ当たり前だろ」と思っていませんか?

「当たり前だろこんなデカいことやってるんだから!」
「売り上げ3倍以上にしてるじゃねーか!」
「結局結果が全てじゃない?」
「ああ、やっぱり意味ないわこの釣り記事が」

・・気持ちは分かりますが、もう少しよく考えてください。

仮にこの人がただのバイトで、最終的な結果が「売り上げ10%増」だったとしても凄くないですかね。
なんなら結果が「従業員が辞めなくなりました!」だけだったとしても採用したくないですか?

このエピソードが優秀に思える本当の理由は、成果の大きさやインパクトじゃないんです。

  • チームメンバーに対して気持ちを汲みながら巻き込んで動くこと
  • 毎日お客さんの様子を観察し、それを継続できること
  • 観察で得た示唆に対して、2000万投資する判断が下せること

こうした、影響力の大きい働き方がエピソードから伺えるからこそ

「この人に難しい仕事を与えても、きっと乗り越えて成果を出すだろう」

そう思えるんです。別にいちいち言葉でアピールしなくても、です。

「自分のコミットの仕方」をしっかりイメージさせるためにも、
上述した文章構成のうち③は押さえましょう。

また、構成以外にもポイントがあって、ただ単にセオリー通りの構成で書くだけでなく、
要所要所に自分の決意や状況描写をしてリアリティを持たせることを意識しましょう。

特に、「なぜその逆境を改善したかったか」を語ることで、自分が取り組む意味が伝わります。

この「逆境語り」の重要性については下記記事も読んでみてください。

「ガクチカ」で大きな成果がなくても十分戦える話

※ちなみに水族館エピソードの元ネタは小林龍二さんという方。
実物は、ここで述べた内容の5倍は突き抜けた事やっています。

内容が被ったらどうする?

ここまで読んで、自己PRとガクチカの区別はついたでしょうか?

その後に出てくる問題として、「どっちも語りたいエピソードが被るんだけど!」
というものが挙げられます。

結論から言えば、どちらも別々のエピソードにした方がいいと思います。
いくら伝えたいエピソードが強烈なものであっても、被せてしまうことによって
「他の経験ないの・・?」という浅い印象を持たれてしまいます。

悩んでいる方は、本当に一つのエピソードしか思いつかないかを考えてみてください。

同じ部活の話でも、自分の長所を押し出した話(=自己PRで伝えるべき話)と
逆境を乗り越えた話(=ガクチカで伝えるべき話)って違いませんか?

長所を押し出した話はあくまで「自分の長所を裏付ける」ためにエピソードを使うのです。
なので、強い逆境を乗り越えたストーリー性よりも、自分の長所がそこに現れているかが大切です。

「他に長所が活かされた経験は?」っていう追撃質問も考えられるので、
「伝えたいエピソード」起点で長所を選ぶのではなく、ちゃんと長所を見定めた後に
それを表すエピソードを選定してください。

※その具体的なやり方と手順は、下記にまとめてあります。

昔の自分に読ませたかった自己分析の方法②-強み編


一方でガクチカは「ストーリー起点」なので、「逆境が大きかったものは何か」から考えてみてください。

「こんな大きな成果をあげました」は自己PRの方に使って、
「大きな逆境をこうして克服したんです」をガクチカで語る、、という棲み分けになるのが一般的かと思います。

ちなみに、自己PRとガクチカどちらの方が大事か?でいくと、個人的な意見としてはガクチカです。

就活生が提示した自己PRよりも、面接官が抱いた印象の方が判断材料として信憑性が高いからです。

そして、そのイメージをより作って貰いやすいのは、
「エピソードトーク」の性質を持つガクチカの方だという訳です。

ガクチカや自己PRの書き方がまとまらない時は・・

何を書くかが分かって、構成についても何となく把握できた。

なのにイマイチまとめ方が浮かばないんだって時の対処法はあります。

他の人のESを読んで取り入れること

ガクチカも自己PRも簡単に実例を拾って読めるので、参考にしましょう。
伝え方であったり構成であったり、取り入れられる部分は多いと思います。
僕もガンガン参考に出来る部分は盗みました。

ただ、内容まで真似ることはやめておくべきです。

でっち上げたとしてもオープンクエスチョンをされて喋っているうちにバレます。

生半可に盛ったりするとこんな感じになります・・

「全能なサブリーダー症候群」によって面接で地獄を見た話

あくまで「どのように」書くかを参考にするのであって、「何を」書くかは自身で掘りましょう。
自己分析を終えていることは前提だと思ってください。

また、ESを気軽に添削してくれるサービスを活用するのも方法の一つです。

それらのアプリについては、無料/有料に分けて下記の記事でまとめてあります。

ES書けない人へ。「気軽に」添削依頼できるサービスがコレ

自己分析は固まったので、あとはブラッシュアップして差別化を図りたいという人は、
こちらの記事を参考にガンガン経験値ためていきましょう。

OB訪問のやり方変えたら就活怖くなくなった話

息抜きにはこちらの記事も。※息抜きと見せかけてガッツリ書いてます。

「就職偏差値」に物申す。ラスボスはアノ企業だろという話|いつでも低速PDCA

それでは、引き続きよろしくお願いします。

ABOUT ME
しいらけい
超一流企業勤務。人としては二流。【就活×競技】【ビジネス情報×遊び心】がテーマ。就活生には戦い方を、社会人には暇つぶしを。 とりあえずオススメ記事を見てみて下さい。