就活

昔の自分に読ませたかった自己分析の方法②-強み編

自己分析に迷走中の就活生と、あと後半からは自信喪失中の社会人の方にもぜひ。
自分の「強み」の見つけ出し方、具体的に整理していきましょう。

まず前半の整理を10秒で。

・就活の目的は「自分に合う企業」を見つけて「その企業に自分を買ってもらうこと」

・自己分析は就活の目的を叶える手段。具体的作業は 「価値観」と「強み」とを掘り出して、「経験」で裏付けする事

「昔の自分に読ませたかった自己分析の方法-前編」に沿っていけば価値観は整理できる。
後編は強みを探す。

以上。それでは後半を進めていきましょう。

自己分析における「強み」って?

価値観とその原体験を理解するのは、マストでやるべきことだと思いますが、
それだけだと弱いんです。

たとえば何か商品を買う際に、「この製品はこんな背景で生まれて、
こんなブランドメッセージが込められています!」とだけ言われても、
決め手には欠けますよね。

その製品を使うことでどんなメリットがこの先ありそうか?を知りたくないでしょうか。

就活も同じことで、企業が何かしらのメリットを見出してもらうことで
「内定」という結果が出るのです。

採用はボランティア活動ではないんです。

強み?まだ学生なのに、会社に何をアピればいいの?

これは当時の自分が考えていた悩みで、
「学生で仕事の経験もない自分の何が武器になるんや」というのはイメージしにくかったです。

でも、それについては心配無用。

社会人が伝えないといけない強みと、就活生が伝えるべき強みは意味がちょっと違います。

社会人の中途採用では、「で、あなたは今何ができるの?」が問われます。

そのために、今の自分の実務におけるスキルセットや携わった仕事、
その成果をシビアに整理しないといけません。

中途採用市場における「強み」の意味合いは、「今貢献できるスキルセット」と
置き換えてもいいでしょう。

でも就活生の強みは違います。今何ができるか?でなく、、

この先、ウチで何をやってくれそうか?という可能性=就活生の強みです。

なので、即戦力になるようなスキルでなく、可能性をアピールすべきなんです。
※突き抜けた実務経験だったり、プログラミングや英語などのスキルであれば、
即戦力になりますが、それらのケースはここでは除いて話しています。

ではその「可能性」をもうちょっと具体的に言うと?

よく自己PRでいわれるところの「挑戦意欲」であり「主体性」であり「責任感」であり、、
「育てたら、こんな貢献をしてくれそうだ」と企業に思わせる精神的素養ですね。

前編でステップ①~③は終えているので、④からその素養を探していきます。

④「7タイプのポジション」から自分の強みを考える

自己分析の前編で価値観を探し出したときは、
まず自分の体験を一回洗い出してその中から探していくアプローチをとっていきました。

強みも同じく「まず自分の経験を洗って、その中から探しだす」アプローチでも
進められるといえば進められるのですが、個人的にはそのやり方は危険かな、と考えています。

欲求と違って、強みは俯瞰して見ることが難しく、カン違いしやすいからです。

何か達成した経験を指さして、「これは自分のこんな長所が現れている」と推測するのは
結構やりやすいんですが、推測次第で自分が本当に持っている素養と
乖離してしまうリスクもあるんですね。

何を隠そう僕もその経験をしているので・・!
※この経験がトラウマです。⇒「全能なサブリーダー症候群」によって面接で地獄を見た話

なのでこの強みは、「いくつかの具体例から自分が得意そうなものを選ぶ」
⇒「なぜそう言えるか?の根拠を経験の中から探していく」のアプローチの方が、
実態とのズレを防げるのではないかと思っています。

では具体的な方法ですが、実際に何かチームで行う作業をイメージして、
まずは「自分が苦にならないポジションはどこか?」を考えていきます。

④‐1、得意なポジションを選んでみる



下記は、ダイアモンドオンラインの記事内で荻阪哲雄さんが述べている
「結束力あるチーム内に必要な7つの役割」です。

この中から「どの役割が人よりうまくできるか?」 の視点で二つ選んでみてください。

【困難を突破する役割】は、チームを前進させるエンジンとして発揮されます。「これがビジョンだ」と目指す方向を打ち出して、メンバーを励まし、困難から逃げない役割です。

【作戦を構築する役割】は、理論的に考え、チームの進み方や進むうえでの障害の取り除く方法、組織を動かす戦略の手順をつくる役割です。

【継続を促す役割】は、あきらめずに粘り強く実行する役割です。コツコツと進めるこの人の行動で、チームは困難な中でも目標に向かって前進できます。

【人の話を汲み取る役割】は、共感する役割です。チーム内はもちろん、チームに関わる人々とも共感し、その気持ちを代弁でき、チームの行動に取り入れていくことができます。

【仲間をつくる役割】は、とことん付き合う役割です。どんなときも、チームの誰とでも、自分のことより優先して、人の話を徹底的に聴き、人と人を結びつけます。「この人がいたから助かった」と誰しも思うような存在です。

【アイデアを出す役割】は、独特の発想力で、これまでにない解決策を生み出す役割です。共通の目標に向かうとき、克服しなくてはならない課題がたくさんありますが、その克服の方法について、さまざまなアイデアを提示し、チームに希望をもたらします。

【リスクに備える役割】は、リスクに備える役割です。「このままではマズイ」といち早く気づき、警告を発します。また、恐れていることが起きないように、事前に対応をすることで、チームを危機から救います。

https://diamond.jp/articles/-/14016?page=2 「助け合うフォーメーションと7つの役割」

ここで大事なのは、選ぶ時に「楽そうだから」という消極的な理由は切り離すことです。


そうではなく、「継続を促すことなら、ほかの人より自分がやった方が貢献できるかも!」
というようなコミット前提で考えてください。

また、先ほども書いたように、強みについては自分の中で俯瞰することが難しく、
カン違いしやすいです。

なので、親しい人(両親、友人、交際相手)の客観的な意見も聞くようにしてみてください。

「この中で自分が得意そうなポジションってどれだと思う?」と聞くだけで、
そのあとの進めやすさが大きく変わります。

④‐2、それは自分のどの強み(素養)が発揮できそうだからか?を考えてみる。

たとえば「リスクに備える役割」が自分はいけそうだ、と考えた場合に、
その理由を自分の素養から探していきます。

それは、「全体を俯瞰してみる視野の広さ」が自分にはあるからか?
注意深い性格」なのでリスクを見落としにくいからか?
といったように、何の素養が他人と比べて優れていそうかの仮説を立てます。

「他人と比べて」がハードル高いのであれば、「自分の中で、比較的優れている部分」
という考えでもよいです。

この作業をやることで、「得意そうな役割」「その役割が得意といえる自分の素養」
ついての仮説が立てられましたね。

⑤強みの根拠を経験から探し出す

⑤‐1、強みが反映された経験を探す

ラストに、④で立てた仮説が実態と近いのか?を自分の経験から探っていきます。

最後の乗り越えどころとなりますが、前編のステップ①でモチベーショングラフを
作っていれば比較的楽なのではないかと思います。

もし、あなたが考える強み(素養)が自分の中に本当にあるのであれば、
過去に「成功体験」として何らかの形で表れている可能性が高いです。

前編で注目した4ワード「逆境」「決断」「挑戦」「達成」 にまつわる経験に
注目してみると直ぐに出るかもしれません。

例えば、もしあなたが「全体を俯瞰する強み」があると考えているとしましょう。

であれば過去に、チームで誰もが気付かなかった課題を見つけたり、
大きなトラブルを先んじて防いだりといった貢献によって、
その強みが現れている可能性が高いです。

経験による強みのエビデンス(証拠)を見つけていきましょう。

この際に、なるべく経験を細分化することが大切です。

たとえば「学園祭をチームで成功させた話」に注目するときに、
成功のどの部分で貢献できたっけ・・」というようにザックリ捉えてしまうと、
抽象的過ぎ&広すぎて掘るのが難しくなります。

「そのとき自分はどんな役割で、どんな行動をとっていて、
それがどの部分どんなプラスの結果になったかな」という風に、
細かく分解して考えてみてください。

それぞれをリストにして洗い出しても良いかもしれないですね。

そのうえで、自分がとった行動、決断、役割の裏に、
④で仮説立てた強みによるものがありそうか?と紐づけてみましょう。

ちなみに、④の際にポジションを2つ選んでくださいと書いたのは、
1つだけだと「このポジションでありたい」という願望を反映してしまい、
実態とズレる可能性があるからです。

また、過去に自分が大きな成功体験をもっているのに、そこで発揮された
自分の強みがステップ④で仮説立てた強みにあまりに一致しない場合
④の「得意なポジション」から考え直した方がいいケースもあります。

⑤‐2、その強みを得た原体験を探す

⑤‐1までで、あなたは「自分の強み」「その強みがもたらした成功体験」を
そろえたことになります。

これで十分、自分という商品をアピールするベースにはなるのですが、
「ではどの経験がその強みをもたらしたか」まで考えておくと、もはや面接が怖くなくなります。

アプローチとしては前半の②‐3で行った、「欲求の背景を探す」と同じで、
「その強みはいつ頃から表れていたか」⇒「それはなぜなのか」のコンボで
掘っていくといいでしょう。

自己分析をやりきると

お疲れさまでした!以上です。

前半部分と合わせて、「価値観とそれが生まれた背景」「強みとそれがもたらした成功体験」
あなたは認識したことになります。

どちらも、部分部分を切り取って「たぶんこれだろう」と推測したものではなく、
ちゃんと経験の中から裏を取って掘り出したものです。

あとは、それらのパーツを志望動機やガクチカという具体的な形に落とすだけですね。

それらの具体的な方法は、ここにまとめると長くなりすぎるので、
それぞれ別の記事の中でまとめています。

ここまで来たら、こちらも是非読んでみて下さい。
就活で必要な分析作業の大筋が、見えてくると思いますよ。

▼志望動機のつくり方、伝え方について

【志望動機】業界選定はロジック、企業選定は熱意がカギだ|いつでも低速PDCA

▼ガクチカと自己PRの違いや書き方について

ガクチカと自己PRの違いを見失ったらサクッと読む話

自己分析を、時間をかけてやり込むと、就活に必要な「価値観」「強み」「経験」が
わかっているので、仮に面接で変化球がきても焦る必要がなくなります。

落ち着いて、自分が洗い出した経験を振り返ったり、自分の欲求に目をむけて
その場で答えを出せばいいのです。

この、「自分の強みは何だ?」を把握することは社会人になっても一生やり続けます。
それについてはこの記事も読んでみてください。

就活を全力でやりきることは、一生モノだという話|いつでも低速PDCA


就活生の方は慣れない作業で大変だと思いますが、自分をしっかり掘った経験
というのは一生のプラスになると思います。

それでは、引き続きよろしくお願いします。

ABOUT ME
しいらけい
超一流企業勤務。人としては二流。【就活×競技】【ビジネス情報×遊び心】がテーマ。就活生には戦い方を、社会人には暇つぶしを。 とりあえずオススメ記事を見てみて下さい。