こんにちは、しいらけいです。
今回は、就活のコアである「自己分析」の具体的な手順についてです。
自己分析って進め方今一つ分からないんですよね。
僕も就活生だった当初は、最後の最後までよくわからず、
様々な就活サイトを漁っていました。
でも、アプローチが羅列されているだけだったりして、
具体的に順序だててリードしてくれるサイトがあまりなかったので、
半ば自己流で始めたのを覚えています。
「とりあえず自分史からいくか!」と。
その結果、子供のころ戦車になりたかったことは思い出せたものの、
途中で自分史に飽きました。
その後もなかなかハマったやり方が見つけられず、
試行錯誤していましたね。
だから書きました。当時の自分に教えたかった、自己分析の方法。
自分でいうのはアレですが、苦労を重ねてナントカ一流(と言われる)
企業に入れたので、使えるとは思います。
また、社会人になってからも、後輩たちに教える中で結果も出しています。
当時から僕がずっと探していたのは、
「順序立てて進められる」「具体的である」そして「考えることに時間を割ける」
この三つの要素を含んだ進め方でした。
今回、それらを意識して書きましたので、作業をしつつ読んで頂けたらと思います。
そして作業に入る前に、一回「自己分析ってなんだっけ?」の整理を
させてください。もっと言えば、「就活の目的って何だっけ?」についても。
これが見えてないと、多分途中で飽きます。
「もういいや、この辺で終わらせよう」って。
それではいきましょう。
目次
自己分析の目的って?
自己分析をやる意味
自己分析の目的を把握するには、
まず「そもそも就活の目的ってなんだっけ?」を理解するところが
スタートです。
就活自体の目的ですが、ズバリ自分に合う企業をみつけることと、
その企業に自分を買ってもらうことだと思ってます。
そのためには、合う企業を見つけるための「価値観」と
企業に売りに行く「強み」とを明確にする必要がありますよね?
ただ、結論を口で言うだけなら何とでもなる訳で、
「それは、こんな経験をしたからなんです!」
という原体験、根っこの部分がわかってないと説得力が弱いし、
自分でも間違った認識をしてしまうかもしれません。
「価値観」と「強み」とを掘り出して、「経験」で裏付けする。
就活成功のための手段として、この作業をすることが
自己分析だと僕は考えます。
ここで注意したいのが、「相手にこう見せたい」という願望ベースで
強みをピックアップしてしまうケース。
僕がやらかしたのがコレです。
⇒「全能なサブリーダー症候群」によって面接で地獄を見た話
そんなことにならないためにも、「本質的な自己分析」を地に足つけて
進めていく必要があるのです。
自己分析の作業手順
では具体的にどう進めるかというと、次の5つのステップになります。
- ①経験を「モチベーショングラフ」におこす
- ②グラフから欲求を読み解く
- ③欲求を「仕事の価値観」に置きかえる
- ④「7タイプのポジション」から自分の強みを考える
- ⑤強みの根拠を経験から探し出す
ゴチャゴチャとうるさいな!とっつきにくそう・・
なんて思わないでくださいね。
一つ一つはそんな複雑なことは言っていません。
むしろ作業ベースで進められる分、やりやすいと思います。
ステップ①~③が価値観を探す作業で、④と⑤が強みを探す作業です。
いずれもシンプルですが、進むにつれて自分自身のことが
よく分かってくると思います。
それでは、進めていきましょう。
手順①:経験をモチベーショングラフにおこす
知っている方も多いかも知れませんが、まずはコレの作成です。
もう作ってるわ!っていう方は内容を確認しながら読み進めてみてください。
まだの人は、整理しやすい手法なので記事に沿って進めていきましょう。
作り方は簡単で、 時系列にモチベーションが上下した出来事を振り返っていくだけ です。
ただ、幼少期からの出来事を頭からピックアップするとキリがないですよね。
そこで「逆境」「決断」「挑戦」「達成」の4ワードを中心に、
それらに該当する経験を優先的に書いていく方法が進めやすいと思います。
※自分の中で影響が大きかった体験があれば、4ワードに当てはまらなくとも書いてください。
身構えなくても、これは10分~20分ほどで終わるし、楽しい作業ですよ。
手順②:グラフから欲求を読み解く
モチベーショングラフは書けましたか?
書き起こしたものを見ると、大きくモチベーションがアップダウンした経験が
いくつか見えてくるかと思います。
そのアップダウンが極端な場所こそ自分の欲求が隠れている場所。
次のステップとしてはその欲求をガシガシ掘っていきましょう。
具体的な作業は下記です。
②-1、要因を突き止める
自身がそのときどうしてモチベーションが上がった/下がったのか?を分解していきます。
「つらかったから」「悔しかったから」というように表面の感情を答えるのではなく、
「なぜつらかったんだっけ?」という根本の感覚や欲求を掘っていくのがポイントです。
例えば「バイトを始めたとき、モチベーションが大きく上がった」としましょう。
その裏で刺激されているのが、挑戦欲なのか、承認欲なのか、貢献欲なのか、
正義感なのか、劣等感なのか復讐心なのか、、
どの感覚が根っこにあるのか?
それらの欲求が何なのかを考えてください。
そうすることで、自分がどの感覚をキーにして動く人間なのか?が
色々なところに見えてきます。
②-2、強い感覚を探す
モチベーションが上下した経験に、一つ一つスポットライトを当てながら
欲求を掘っていくと、強い欲求や何度も現れる欲求があるはずです。
この作業では、「どの欲求が強いんだっけ?」を浮き彫りにしていきます。
たとえば、モチベーションが上がった瞬間を分析していったら、
「俺、やたら承認欲求で動く場面が多いな」とか。
それがつかめればOK。
その「強い感覚」こそがあなたの価値観に繋がる部分なので、
しっかり認識した上で仕上げに入りましょう。
「あれ、比較的この欲求を強く抱えているタイプだな」
ということが見えてくればいいですが、「毎回バラバラだな」
「イマイチつかめないぞ」と戸惑う方もいるはずです。
そんな時は、「最もモチベが上がった/下がった」部分の
欲求に注目すればOK!
②-3、強い欲求の背景を探す
ここまできたらあと少しで終わりです。
「この欲求が強くなった背景は何か?」を自分の経験から探していきます。
この作業、すこし難しいです。
というのも、
モチベーショングラフには表れにくい過去の体験が欲求を
作っているかも知れない、という点です。
バタフライエフェクトってやつですね。
「自分が忘れてしまっているような、小さな体験が
巡り巡って『価値観』という大きなものに影響を及ぼしているかも。
なので、この段階で細かい体験も思い出していきます。
その時のポイントは、「これ、なんでだろう?」といきなり考えるのではなく、
まずは「いつからだろう?」と振り返ることです。
いきなり「なぜ」から入ると、ピンポイントで探せない可能性もあります。
そこで、「この感覚、あの時も感じたな」という形で遡ってください。
たとえば、僕は「どうしてがこうも達成意欲が高くなったんだろう」と考えた際に、
その傾向は少なくとも小学生のころからあったことを認識しました。
とりあえず、「いつから」がわかりましたよね?
それから「じゃあなんでだろう?」と考えていった際に、
「小学生のころ足が速く、運動会のたびに一位を期待されていた」ことが思い当たりました。
当時足の速さというのはかなり大きなステータスでしたよね。
で、そのステータスを守るために、勝ちにこだわるメンタルにり、
達成意欲も育っていったのでは?、、と。
たしかに、小学生で図らずもクラスカーストが上がったことで、
そのあとの中学生や高校生になってからも、色々な部分で
色々な人と張り合ってきたり、
目標を自然に高く置く習慣はできたと思っています。
この原体験は、自分でも合点がいきました。
・・と、こんな具合に原体験をこの作業でつかんでいきます。
手順③:欲求を「仕事の価値観」に置き換える
ここまでで「自分がどんな欲求を強く持っているか」ということと
「それが生まれた背景(原体験)は何になるのか」を洗い出すことが出来たと思います。
それでは仕上げに入りましょう。
「その欲求を仕事で満たすとしたら、どんな軸を重視するか?」
を考えてみてください。
「達成意欲が強く、挑戦的な環境がいいのか?」
「承認欲求が強く、大手のようなステータスが大事なのか?」
「堅実さを重視するから、安定しているのがいいのか?」
とかとか。
それが、あなたの欲求が、仕事というフィルターを通じて現れたもの=仕事の価値観です。
この「仕事において重視するもの」を欲求ベースで認識するのはとても大切です。
たとえば、本来は安定への欲求がとても強いタイプなのに、表面上の華やかさに
惹かれて「鬼激務」の業種を希望している…などといったミスマッチを
事前に防ぐことができるかも知れません。
以上です。お疲れさまでした!
と言いたいところですが、、後半があります。
これだと、まだ「価値観がわかった!」止まりで、
あなたが何をウリにして企業に自分を買ってもらうのかが見えていません。
就活の目的は 自分に合う企業をみつけることと、その企業に自分を買ってもらうこと。
自己分析はあくまでその手段です。
後半は「7つのポジション」から、具体例に基づいて自分の強みを探していきましょう。
YouTubeともども、引き続きよろしくお願いします。