こんにちは、しいらけいです。
今回は、ワンピース「白ひげ海賊団」マルコの、「組織の№2」としての有能さを書きました。
ネタバレを含むので、「最近読み始めた」みたいな人はご了承下さい。
告白したい。
僕は、「№2」ポジションのキャラクターに色気や魅力を感じる。
いわゆるサブリーダー、副キャプテン、裏番長、二番手。
№1の裏で組織を支える、視野の広さ、アタマのキレ、そして確かな実力。
それらすべてがカッコいいと思う。
最近だと「フリーランス」というキャリアの台頭による、
ソロプレイブームだったり、起業による「一国一城の主」志向も高まっているが、
いやいや組織の№2だってセクシーだぜ。
そのセクシーさを広めたくて、専用のTwitterアカウントまで作ってしまったもの・・。
一国一城の主になるべき!リスク捨てろ!レバレッジかけるべき!顔出せ!
— しいらけい/No.2こそが華 (@No2iscool) August 18, 2019
…的な価値観が広がりつつあって、それはそれで良いんだけど、
「二番目にも味がある」
を啓蒙するため、カッコイイNo.2を撒き散らしていく。
もっとユルくてしたたかなストイックさで生きても、人生幸せなはずだよ。
▲これは漫画キャラを中心に、世のカッコいい№2をまき散らして啓蒙するアカウントだ。
今回はそんな「二番手フリークス」の僕が、一際カッコよさが目立つキャラクター、
「ワンピース」白ひげ海賊団より「不死鳥マルコ」という人物にスポットを当てて解説していく。
漫画、というキャッチーな題材をもとに、「イケてる№2ってどんな人?」の
理解を深めて貰えれば最高だ!
目次
そもそも白ひげって誰?
ワンピースがいくら有名とはいえ、知らない人も多いと思うので、
前提知識の話をしておく。
例によって、「もう知っているよ!」という人は飛ばしても何ら問題ないと思う。
そもそも白ひげとは
まず、マルコが所属する「白ひげ海賊団」船長の「白ひげ」、
エドワードニューゲートとは、一言で言うと「世界最強の怪物」。
今は亡き海賊王ゴールDロジャーとタメを張れる人。
ここを理解してもらえないと、マルコの凄さが伝わらない。
白ひげってのはこの人。
(引用元:ONEPIECE 25巻/尾田栄一郎/集英社)
「悪魔の実の能力者」でもあり、地震を起こすチート能力:
「グラグラの実」の力で「世界を滅ぼす力を持っている」ともいわれる。
ビジネスマンでいうと、ジェフ・ベゾスとかマークザッカーバーグクラスの人。
4皇ってそういやGAFAみたいだね。
ここまでOKだろうか?
マルコとは?
で、マルコというのは白ひげ海賊団の「一番隊」隊長である。
※ビジュアルの紹介はこの次の章で。
白ひげ海賊団というのは白ひげをトップとして合計16隊から成り立っていて、
16人の隊長がいる。
ナンバーが1に近ければ近いほどにランクも高くなる仕組み。
ちなみに主人公のアニキであるエース(注:超強い)は「二番隊の隊長」。
主人公のアニキって、最高においしいポジションだよね?
それより上のプレイヤーって、どんなん?と。
そもそも「世界最強」の組織の№2を張るってどんなん、と。
エースが「2番隊」の隊長であることは早くから分かっていたので、
「じゃあ1番隊ってどんなヤツなの?」が明らかになることは、
きっと誰もがワクワクしながら待っていたはずだ。
そんな期待大のマルコさん。
結論、期待を大きく上回るイケてるキャラだった。
キャラクターそのものもイイが、「№2」として素晴らしいのだ。
どこが素晴らしいのかを、この次の章で考えていきたい。
マルコがナンバー2として素晴らしい理由
満を持して登場したマルコ。
僕たちは、その実態が明らかになるたびに彼に魅了されていく。
メインコンテンツであるこの章では、マルコの「№2」としての有能さを
挙げていきたい。
ポイント①:権威をかざさない気さくさ
まず、そのビジュアルを初めて見てほしい。
この人がッ!世界最強海賊の№2!
こ、こ、この人がッ!
(引用元:ONEPIECE 25巻/尾田栄一郎/集英社)
この、左側のパイナップルのような飄々とした人物である。
きっと誰もが思ったハズだ。
「アレ、なんか弱そう・・」と。
「エースの方が強くない、これ?」と。
そう、世界最強の右腕たるオーラがあまり感じられないのだ。
「~ぞい」とか「~よい」とか言っちゃってるし。
気が抜けるぞい。
だが、ナンバーツーはこれでいい。
そもそも、№2に必要な要素は、権力の後光をギラつかせた
オーラではない。
まあ、中には「規律型№2」といって、威厳とストイックさで組織を律するタイプの
サブリーダーもいるといえばいるが・・。
テニスの王子様の真田(わかる?)みたいな。
現代で生き残る組織は、末端も含めて各自が自立し、主体的に行動していく
「ヒトデ型」組織なので、№2に求められる素養も少し変わってくる。
ちゃんと各自が考えて行動するための「メンター」やと、
その過程で生じる「トラブルシューター」の要素がより重んじられるのだ。
つまり、ある程度肩の力が抜けた気さくさ、相談しやすさの
要素がチームの中核には必要になる。
そういった意味で、このルックス、この雰囲気は正解だと思う。
右にいる三番隊隊長、ジョズみたいなのはイカツすぎて、
気軽に話しかけられないだろう。
(引用元:ONEPIECE 25巻/尾田栄一郎/集英社)
うるせェよい!
この軽めの、圧が無いコミュニケーションがいいよね。
ということで、何よりも「世界最強の右腕」とは裏腹に
「気さくな雰囲気」を持ち合わせていることは、大きな強みだと思う。
ポイント②:ソロプレイヤーとしての実力
その雰囲気が醸し出す気さくさがウリの一番隊、マルコ。
ここから「ソロプレイヤー」としての実力があるか無いかで、
ナンバー2の在り方が変わってくる。
「調整役」のスペシャリストになる道か、「ロールモデル」も兼ねる道か。
調整役のスペシャリスト気質がありそうなタイプでいくと、
スラムダンクの「3ポイント入れたメガネ君」とか?
それはそれで非常にありがたく、チームに貢献できる人材なのだが、
やはり個のプレイヤーとしての実力があると、
自らも先頭に立ってグイグイリードするような戦い方が出来る。
そうなると、チーム全体の戦術のバリエーションが広がるよね!
で、マルコはどうかというと・・・?
(引用元:ONEPIECE 57巻/尾田栄一郎/集英社)
強かった!!
白ひげ海賊団VS王下七武海×海軍、という頂上決戦のときに
ようやくそのベールを脱いだマルコ。
実は「トリトリの実」の中でも激レアな、モデル「不死鳥」の能力者だった!
海軍大将「黄ザル」の魔弾を防いだあとの一言、
「いきなりキングは取れねェだろうよい」からの大立ち回りは、
一気にファンを増やしたのではないか?
(引用元:ONEPIECE 57巻/尾田栄一郎/集英社)
このように、普段はブレイン役というか調整役がメインの人物が、
時折みせるソロプレイヤーの実力というのは、その人物の深みを一気に醸し出す。
人材のレア度的にも、ソロプレイも強いし№2としても動ける、
俗にいうプレマネみたいなタイプはどこに行っても重宝されるだろう。
裏方志向のある人間ほど、日ごろの研鑽をしておくと市場価値が高くなる。
ポイント③:イレギュラー時のクレバーさ
どんなにスキルがあり、人望があったとしても、
窮地の判断力、対応力というのは一朝一夕では身につかない。
経験を積んでいることに加えて、自分のみならず
他人をも動かす視野の広さが必要だ。
この点においてマルコは光るモノをもっている。
たとえば、白ひげ海賊団傘下の一人、スクアートが海軍の策にハマり、
白ひげをぶっ刺した時の対応。
泣き叫んで悔やむスクアートに、戦場で言い放った一言がコレ。
(引用元:ONEPIECE 57巻/尾田栄一郎/集英社)
「泣くことが、報いることかよい・・!」
まさかの味方の裏切り、まさかの大将の負傷。
普通ならば動揺するか、怒り狂うか、あるいは対象の傷に意識を奪われるか。
だが、そんなイレギュラー中のイレギュラーにおいても、
マルコは冷静だった。
表情を変えずに、静かに諭す。「やるべきは泣くことか?」と。
この行動は何気なく書かれているが、非常にレベルが高いという事が
おわかりだろうか??
まず、自身の感情を抑えるためのメンタルコントロール術。
更に、「今の最善手は全体志気へのマイナスを可能な限り避けること」
だと瞬時に俯瞰できる視野の広さ。
最後に、「報いる」というワードをトリガーにして
罪の意識をプラスに転換させるコピーライティング力。
これらを、生きるか死ぬかの頂上決戦で瞬時に行うスキルは、
どれくらいの修羅場を潜れば手に入るのだろう?
ポイント④:パラレルキャリアのΠ型人材
ここまでで十分にマルコの希少性は分かって貰えたと思う。
だが驚く事なかれ、この男、白ひげ海賊団のナンバー2とは
別の顔も持っている。
(引用元:ONEPIECE/尾田栄一郎/集英社)
医者だ。
これやばくね?
GAFAのナンバー2が医者、みたいなもんよこれ。
自分の専門領域を持っていて、かつ広い周辺知識を持つ
市場価値の高い人材を「T字型」という。
これらの人材の威力は、下記の記事で説明しているので、
併せて読んでみて欲しい。
で、このマルコは、組織のナンバー2に加えて医者という
2つの専門を持つ、Π字型人材なのだ。
いや、チームマネジメント、戦闘員、医者の3つを
ハイレベルにこなすとなると、究極の「△字型人材」とすら言えるかもしれない。
となると、指揮・戦闘・医療(健康管理)・・
あらゆるシーンに応じて柔軟にチームに貢献できることになる。
悪魔の実の能力に限らず、その希少性が伝わっただろうか・・・?
まとめ
巻が進むごとに様々な顔を見せてくれるマルコ。
- 自由な風土を促せる気さくさ
- 幻の悪魔の実の能力
- イレギュラー時の判断力
- Π字型のスキルセット
これだけの要素を兼ね添えた人物だ。
シャンクスが勧誘したくなる気持ちもよくわかる。
漫画「ワンピース」は、各海賊団の船長が「強さのアイコン」として
分かりやすく描かれている分、副船長に着目してみると、
そのナンバー2の在り方がセクシーに書かれているのが分かるだろう。
漫画ひとつをとっても、リアルに落とし込めたりするので、
各キャラクターが持つ魅力をロールモデルの参考にできたりする。
まだ読んでない人は人生の機会損失なので、率直に言うと今すぐ全巻読むべき。
最初にも言った通り、僕はキャラクターの魅力を「ナンバー2を掘る」
という形で分析するのが好きだ。
ワンピースは魅力的なNo.2がワンサカ。白ひげ海賊団の「マルコ」もその一人。
— しいらけい/No.2こそが華 (@No2iscool) August 17, 2019
初登場では飄々と底を見せず、コイツマジで強いのか?と。
その後の激レア能力解放➡︎キングは取れねぇだろうよい➡︎敵討ち、で株爆上げ。
窮地での冷静さ、スジを通す器。
上司にいたら惚れるわ。#不死鳥マルコ pic.twitter.com/ftgQ8V69cU
反応次第だが、今後も、定期的にこの「ナンバー2」シリーズはやっていきたい。
今回はここまで!
引き続き、YouTubeともども宜しくお願いします。