人物紹介

【キンコン西野が嫌いな人へ】西野亮廣氏の「天才性」をひいきナシで語る

はじめに言っておくと、僕は西野氏が好きではない。

・・・かといって嫌いというほどでもない。

思っていることといえば、

意図的に自分のヘイトを拡散してPRに使う手法はアタマいいけど、
すこし攻撃的すぎる場合があるな・・とか、

攻撃的になっている時に、ビジネスとかプロレスとかだけじゃなくて
「素の部分」が垣間見えるな・・

とか、

人気(というかコアな人たちからのエンゲージメント)を重視しつつ、
TV業界の好感度を顧みないスタンスは、効率的だが覚悟がいるな・・とか。

そんなところ。

これは批判でも分析でもない、ただの「感想」である。

冒頭でこの感想を言ったのは、僕にはいわゆる「信者フィルタ」
かかってないよ!と伝えたいからだ。

少しでもこの文章が「隠れ擁護記事」「信者のステマ記事」
という見方をされると、

伝えたいことが伝わらないためだ。

僕はファンではない。ひいき目で見るつもりはない。

そう断ったうえでだが、

西野氏は「天才」だと思う

素直にすげえなと思う。

今からはその理由を、「他の天才」の事例とともに語っていく。

西野氏の「天才」を感じたきっかけ

そもそも、なぜ「西野氏ってスゴイのでは」と感じたのか?

それは、別にお笑いとクラウドファンディング(絵本)、
そのどちらもで結果を出している、、という事実ではなく、

思考の仕方に理由がある。

西野氏の著書「革命のファンファーレ」をたまたま読み、

その中で語られているある戦略が、ズバ抜けた結果をだす人物たちと同じだ・・
と気付いたのである。

その根本的な考えというのが、

「マネタイズのタイミングを後ろにずらす」
「セカンドクリエイターをつくる」

の二つ。

「いまは信用の時代だ!」「口コミが大事だ!」のような
概論だけであれば誰にだって言えてしまうが、

本質をおさえていないと、これらのコトバに落とし込むのは
出来ないと感じた。

これらは、いずれも「天才」というべき結果を出した
人たちが実践している、

汎用性ある考え方なのだ。

今からそれぞれ説明していく。

「マネタイズのタイミングを後ろにズラす」について

西野氏は「無料公開を批判する人に未来はない」と考えている。

そして実際に、絵本『えんとつ町のプペル』の
すべてのページを無料公開した

業界の常識ではあり得ないことだったのだろう。

「無料!?クリエイタ―が食えなくなる!」

そんな批判もあったが、・・・というより各方面からフルボッコに叩かれたが、

西野氏は「無料公開⇒大勢が認知する⇒話題化する⇒売り上げが上がる⇒業界も盛り上がる」
というサイクルを狙っていたに過ぎなかった。

「入口をタダにすることで、時間差でより大きな見返りを狙った」
と西野氏は語るが、

同様の戦略を既にある人物が実践していて、規格外の結果を出している。

それが、Twitter界に突如現れた「PVマフィア」氏だ。

アカウントの中の人物はいまだに正体不明だが、

この人物はTwitter界において「異様な」結果を残した。

2018年の9月11日に匿名アカウントを開設し、
1週間でフォロワー4200人獲得したのだ。

匿名&顔出しナシのアカウントなので、完全に
「Tweetの質で」勝ち取ったことになる。

さらに2か月後には20,000人を超え、

半年ほど経った今では、

フォロワー数50,000弱ほどの巨大アカウントになっている。

この短期間での成長もすごいが、目を見張るべきは
「エンゲージ(コメントやリツイート)の数」。

1ツイートするたびに何百人ものユーザーが
リツイートを行い、コメントも飛び交う。

つまり、

「興味本位で」なんとなくフォローされているのではなく、
ファンがついてきている、ということだ。

ではなぜ、短期間でここまでのアカウントに育ったのか?

「入口でのマネタイズ」を行わなかったからである。

通常であれば、有料noteなどでの情報商材ビジネスに
走ってもよいほどの集客ノウハウや実績を持っているにも関わらず、

PVマフィア氏はそのノウハウを
無料で、惜しげもなくTwitter上にバラまいた。

これにより、一気にPVマフィア氏への注目度が高まる。

「堅実にやれば、月に何十万も稼げるノウハウなのに、バラまいている!?」

「どれどれ・・」

という具合に。

そして、そのTweetを参考にして結果を出したユーザーが、
無料の広告塔になってくれる。

更に、この状況を俯瞰する僕みたいな人が、
この事象をブログに書いて宣伝する。

‥そんなループだ。

このループを創り出し、いまやPVマフィア氏は
いかようにもおカネを生める下地をつくった。

実際にマネタイズしているかどうかはさておき、

知名度を生かしてコンサルをするもよし。

自身のTwitter枠を売り出すもよし。

期間限定で公式スポンサーになって、ビジネスを宣伝するもよし。

信用があるから、やろうと思えばそれができる。

自由なのだ。

ドロくさく有料noteの宣伝などしなくても、
方々から勝手に依頼が飛んでくるだろう。

「おカネを出すから力を貸してください!」と。

西野氏も言っているが、これはまさに「テレビの発想」を
現代流にしたものだ。

無料でオモシロい番組見せるよ、タダだからみんな見てね。

というフリーな入口からの

みんなが見てるよ、CM出したらみんな知ってくれるよ。

という回収だ。

前提として、この座組には「確かな実力」がベースに必要なのだけど、

そこについては「より良いモノが沢山のユーザーに届く」
ということで、おかしな話ではないと思う。

ちなみに、話題になったZOZO前澤氏やサッカーの本田選手のTweetも、
「マネタイズを遅らせる」戦略の布石になりうる。

目的はどうあれ、構造的には、これらも「マネタイズの後ろ倒し」
似通っていることが分かるだろうか。

表面上は、利益があるとは思えない行為。

本田選手なんて、「10万払ったらサッカー教えるよ」
とか言っても十分人が集まりそうなのに。

ただ、多くのユーザーが注目することで、コレを布石に
のちのち大きな「狙い」を回収できるのである。

ともかく、「革命のファンファーレ」読了以前に
PVマフィア氏の圧倒的な事例を知っていた僕にとって、

西野氏の発言はメチャメチャ説得力を持ったものであった。

「ちゃんと再現性のある考え方をしている人だ」
納得してしまった。

「セカンドクリエイターをつくる」について

もうひとつ、続いてはこの考え方だ。

西野氏は、革命のファンファーレの中で

「セカンドクリエイターを生み出す」ことの
重要性について述べている。

セカンドクリエイターとは、作品をゼロから生むのではなく、
作品の二次創作、宣伝、そのほかの関与によって
「作品の一部になる」人たちを指す。

ラジオのハガキ職人、イベントをインスタでアップする人たち、
ブロガー、無数の形があるが、彼らはいずれも「作品の一部」、

作品をとりまく文化の一つになっている。

この「セカンドクリエイター」を活用して、
最小限の労力で大きな成果を挙げている人物がいる。

コウメ太夫氏である。

これもTwitterの事例だ。

Twitterの話ばかりなのは、「信用を可視化する」という
成功事例において分かりやすいツールだから。

すっかりTVで見なくなり、名前もあまり聞かず、、
と思いきや、いつの間にかコウメ氏はTwitterで
10万人以上のフォロワーを獲得している。

そんなコウメ氏のTwitterアカウントを見てみると、

すぐに色々とおかしいことに気付くだろう。

・・・

おいおいなんだよこれ・・ふざけんなよ・・

そのTLは、やりたい放題の無法地帯だ。

僕たちがTVで見ていた「チクショー」が
いかにお茶の間向けに整えられた作品だったのかがわかる。

これが、コウメ氏の本当の姿だった。

なんだと・・。

だが、ここで言いたいのは、このアカウントの
無法ぶりではない。

注目してほしいのは、各Tweetに対しての反応の多さだ。

平均すると、1Tweetにつきコメントが100件前後発生している

その平均コメント数は、

芸能人アカウントの中で最もフォロワーが多い
有吉弘行氏に匹敵するレベルである。

有吉氏には700万人フォロワーがおり、1ツイートへの
コメントはだいたい50から100のあたり。

それよりハネる時も当然あるが、大体そのくらいだろう。

なぜ、その70分の1のフォロワー数で、
有吉氏と同レベルのコメント数を生み出せるのか。

しかもこう言っては本当に失礼だが、
TV露出度やファン数に大きく差がある上に
本当にヤバいTweetばっかり垂れ流しているのに・・。

その秘密は、「セカンドクリエイター」の存在にあった。

コウメ氏には、多数のセカンドクリエイターがついているのだ。

たとえば下記のような、コウメ太夫のTweetに対して
哲学的な解釈を加えてレスポンスする「哲学者 コウ・メダユー」
なるアカウントもあれば、

「まいチク」をいらすとやで表現していくアカウントもある。

中国語に翻訳しているアカウントも・・・。

さらには、各所で「研究会」なるものが乱立している。

このように、コンテンツを一方的に提供するのではなく、

自身を介してコンテンツを生み出すセカンドクリエイターによって、

「コウメ太夫という文化」が生まれているため、

2秒で考えたかのような一見すると難解なTweetでも、
多いに盛り上がりを見せるのである。

これは、コウメ氏が(革命のファンファーレで書かれているところの)
認知ではなく人気タレントだから成せる業なのだろう。

自分が大きなアクションで主導せずとも
周囲が勝手に動き、自分のコンテンツを広めてくれる。

この成功事例を知っていたこともあり、西野氏の

「セカンドクリエイターを増やしていく」戦略についても、
再現性があり多いに納得のいくものだった。

さて、

「マネタイズ」「セカンドクリエイター」の二つを
ハッキリ示してもらったことで浮かんだ
「西野氏は天才なのでは・・?」
という仮説は、

ある本で、確信に変わることになる。

西野氏の「天才」を確信したわけ

確信した理由は、ある本の中に書いてあること。

その本とは、僕がブログの中で何回も紹介している、

「天才を殺す凡人」だ。

世の中にいる人間を「天才・秀才・凡人」の各タイプに分けて
それぞれがどういう特徴や思想を持つのか?を、ストーリー調で
解説する、一種の社会科学の本だ。

著者は 博報堂入社後、ボスコン、ワンキャリア等の経歴を持つ 、
北野唯我氏。

30万PVに到達して、Facebookのシェアも2万4,000件に達したという「バズリ記事」の、

「凡人が、天才を殺すことがある理由ーどう社会から「天才」を守るか」
を書籍化したもの。

本について詳しくはこちらの記事に書いているが、
前提として僕はこの著者を「とても鋭い観察眼だ」と思っている。


その中でいわゆる「天才」と呼ばれる人の特性や見極め方が
記されているのだが、

その内容と西野氏を取り巻く環境があまりにリンクするのだ。

ここでまた注意。

天才や凡人といっても、いわゆるアインシュタインのような「天才」だったり、
「有象無象」という意味の「凡人」という優劣の世界をイメージされると、
ここからの内容が伝わらない。

そこで、語弊が生まれるのを避けるため、ここからは
「天才タイプ」「凡人タイプ」のような名称で書いていきたい。

天才・秀才・凡人は、
優劣ではなくあくまで思考のタイプの話なのだ。

話を戻そう。

この本では、イノベーションを起こす天才タイプの人間には、
下記の傾向があると書かれている。

  • 天才タイプは「創造性があるか?」を価値として考える。
  • 凡人タイプは「自分が共感できるか?」を価値として考える。
  • 天才タイプはイノベーションを仕掛けるが、共感できない凡人タイプは排斥しようとする
  • 天才タイプは、「広くて浅い反発」と「狭くて深い支持」とを人から受ける
  • 業界を破壊するようなイノベーションほど「広くて浅い反発」の割合が増える

ビートルズしかりピカソしかり、Queenの「ボヘミアンラプソディー」しかり、

挙げたらキリがないが、

業界の常識に反するモノは必ず批判される。

この本に書いてある「天才」をとりまく現象が、まさに
西野氏をとりまく状況なので笑ってしまった。

そうか、西野氏は天才タイプなのか。

確かに、誰もやったことのない手法で大きな結果を残している。

そこには「分業制の絵本」「本の無料公開」といったイノベーションがあった。

そこに深い思考と計算があり、さらに大きな結果があるからこそ、
その影響力に対して様々な批判の声が飛ぶ。

西野氏への批判については、僕自身詳しい訳ではないが、
大部分が理論ではなく感情=「広くて浅い批判」に分類されるように思う
(もちろん例外もあるだろうけど)。

例えば、「革命のファンファーレ」を買うにあたって
Amazonの低評価レビューをみたが、そこにあるのは

「薄っぺらい」「よくわからない」「惹かれなかった」「自慢がキモイ」

そんな言葉であった。

このような意見への煽りでもなんでもなく、
「どの部分の思慮が足りなかったために、評価できないのか?」
「どの要素が加われば、もっと良書たり得たのか?」

など具体性があれば、買うのをためらう理由になったのだが・・。

残念ながら、それらの言葉は「人として嫌いだから」という感情論が
ベースになっているように思えてしまった。

まあレビューとはそんなものなのかもしれないが、
にしても西野氏の場合は「広浅ヘイト」の割合が多かった。

逆に、「高評価」の理由には「どこがどうして良かったのか」といった
具体的な説明が多かったように思う。

芸人のキングコング西野さんというより、一実業家の西野さんの意見。圧倒されます。
自著の「えんとつ町のプペル」の制作における具体例を基に、自身の考え方を述べていて、非常に説得力があります。特にクラウドファンディングやSNSを用いた信用づくり、マネタイズ、広告についての考え方には驚きました。ホリエモンらの考え方と同じ考え方もあり、現代の共通認識といえるのかもしれません。
「常識のアップデートを止めてはならない」とありますが、まさにその通りと感じました。あらゆる方の常識をアップデートする力がある本。面白いです。

Amazonレビューより

「でも、あのレビュー信者のステマアカウント多いらしいよ」

嘘かほんとか、ネットではそのような声も聞こえてきたが、
「つまり、信者がいるのね」と僕は思った。

批判の声だけが聞こえてくれば、それはただの
「やっちゃった人」「人気のない人」だが、

「広くて浅い批判」の裏に、「狭くて深い支持」がある。

この構造、北野氏が「天才を殺す凡人」で書いていることと
同じじゃないか・・

僕はここで確信したのだった。

「西野氏は天才である」と。

まとめ

くどいようだが、

僕は講演会含めて西野氏を直接見たことすらないし、
著書も発売からだいぶ遅れて読んだ。(しかも一冊だけ)。

だが、フラットに事実だけで見てみると、

西野氏の思考が、実際に成果を出している他の人のやり方と重なり、

西野氏の状況が、僕が好きな本で語られていることと全く同じで・・と、

リンクしていき、

「西野氏は天才だ」と結論づけた。

だから何?という話だが、ボロクソに書かれた
Amazonの低評価レビューを見て思ったのだ。

嫌いであるからといって、学びの対象から外すのは
死ぬほどもったいないなと。

「人としては嫌い。でもノウハウは盗む。」

そのスタンスの方が人生トクじゃないか、
情報が無料で公開される時代だし。

僕は「革命のファンファーレ」(というか、西野氏の思考)を
素直に有益だと感じた。

だが、広くて浅いヘイトで買うのをためらう人がいたら残念だ、、と、
せめて読んでから理論立てて批判すべきだと思い、

この記事を書いた。

興味があればぜひ。

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それでは、引き続きよろしくお願いします。

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しいらけい
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