これから紹介する映画は、多分、人生に影響を与える作品になる。
自分の仕事に価値なんてないと思う人
近くにいる人の有難みを忘れて来てしまっている人
「当たり前」に感謝ではなく不満を覚えている人
明日の仕事へのモチベーションが欲しい人
・・そんな人たちすべての力になってくれるだろう作品だ。
はじめに言っておくと、これは白黒映画である。
広告会社を舞台にした、同じタイトルの別作品があるがそちらではない。
そして、僕は白黒の映画が苦手である。
何が言いたいかというと、白黒映画特有の「気の抜けなさ」というか
「格式の高さ」というか、取っつきにくさみたいなものを理解した上で、
この作品を全力でオススメしているという事だ。
この映画については、ストーリーが濃厚だがキャッチーなので
人を選ばずに紹介できると考え、この記事を書いている。
まずはあらすじから。
素晴らしき哉、人生!あらすじ
1945年のクリスマスイブ。
住宅金融の会社を経営しているジョージ・ベイリー(ジェームズ・ステュアート)は
ニューヨーク州のある街で自殺を図ろうとしていた。
様々な不運が度重なったことで、「自分なんか生まれなければよかった」と考えたためだ。
しかし、死を望むジョージの目の前に翼をまだ持たない二級天使の
クレランス(ヘンリー・トラヴァース)が現れる。
彼は翼を得るために、ジョージを助けるという使命を引き受けているのだが、
自らを「守護天使である」と語るクレランスの言葉をジョージはなかなか
信じようとしない。
そこでクレランスは、「自分なんか生まれなければ」と嘆くジョージに
「ジョージが生まれなかった場合の世の中」を見せて回る。
自分が愛する人たちは、大切な人たちは、自分が
もしもこの世にいなかったらどのような人生を歩むのか。
幼少期からその一つ一つを見ていくうちに、ジョージは
自分の人生がいかに素晴らしいものであるのかを気付いていく。
うーん、どんなに文章が下手でも隠せない名作の香り。
正直この紹介だけで、何となくこの映画の効用は
ご理解頂けている気がするが、続けて補足を書いていく。
素晴らしき哉、人生!を見た後に
この映画を観たのは日曜日で、当時難易度の高い案件が重なり、
どうしても明日会社に行く気になれない・・と、
そんな精神状態で、ナントカ気持ちをリフレッシュするべく
この映画に頼ったのを覚えている。
観終わったあと、どうなったか。
まず、率直に泣いた。
そして凄く陳腐な事をいうと、「自分が今何を持っているか」を
改めて見直しさせられた。
自分がいかに、今持っていないもの・持っているはずだったもの、
そして目の前の小さなあれこれで幸不幸を考えていたか。
僕でいえば、仕事の難易度や責任の重さ、
度重なるイレギュラーな事態、明らかに不十分な体制への不安・・
そんなことを憂鬱に感じていたが、
少しずつチームを前進させられている、という事実からはじまり
- 過去の大きな失敗や逆境を活かせていること
- チャレンジングな機会を貰えていること
- そもそも安定した収入を得られていること
- 大切な人がいて、支えていること
と、いつの間にか根本的なところまでを振り返ると、
「メチャクチャ持ってるものあるじゃん」と
気が楽になったことを覚えている。
ちゃんと、自分が出来ていることもあるし、
やっている事の意味もあるし、まずはそこを認めてみよう、、
そんな、前向きな気分になれたのだ。
まとめ
この作品については、ここでまとめるよりは、もう見て貰った方が
早いと思っている。
繰り返すが、僕は別に白黒映画が好きではない。
今だって取っつきにくさを感じている。
この作品以外で観た白黒映画も、あまりない。
そんな僕が未だにオススメに挙げ続けている・・といえば、
伝わるのではないか。
厳しい状況であれば厳しい状況であるほどジワジワと効いてくる映画なので、
メンタルの処方箋として是非見て欲しい。
他にもおすすめの映画はいくつもあるが、
毛色が違うもので行くと、戦うビジネスマンの緊張感漂う攻防、
みたいなものが見たかれば下記など如何だろうか。
また、笑って気を紛らわせたい方は、全力で肩の力を抜けるアノ映画を。
大ヒット映画「翔んで埼玉」の反則的コンテンツ力について|いつでも低速PDCAそれでは、引き続きよろしくお願いします。