こんにちは、コンパイダーです。
今回は、あがり症対策として、緊張をほぐすテクニックについて記載しています。
あなたはガチガチに緊張するタイプでしょうか?
だとすると、緊張で言いたいことを言えないもどかしさを、
頭が真っ白になる恐怖を味わってきたのではないでしょうか。
あるいは、これから味わうかもしれないことを危惧している。
そんな方にまず言いたいことは、
緊張はテクニックでぶち壊せるという事ですね。
僕も比較的あがり症なので、かなり悩んでいました。
が、いくつかの「緊張を壊すテクニック」によって、
意図的にあがり症から脱却することが出来るようになりました。
この緊張を破る方法を身に着けておくと何がいいかって、
様々な場で活かせるってことなんですよね。
プレゼンの時とか、対面営業とか、転校初日の自己紹介とか、
帰宅したら妻が背を向けたまま「ちょっと話があるの」と言ってきた時とか。
その後の「これなーに?(これだーれ?)」とか。
人生の修羅場全般に、緊張を破るテクニックは役立つ!
というと大げさですが、まずは面接対策からはじめて、徐々にそのテクニックを
活用できる場所を広げていきましょう。
では早速、「どうして面接で緊張が生まれるのか」をパターン分けしつつ
その対処法をまとめていきたいと思います。
緊張のパターンとその対応策
①「他人からどう見られているか」に意識が行き過ぎ
マジメな完璧主義者に多いケースですね。
「相手から見える自分」を気にしすぎていて、
「完璧でありたい自分」と「現実の自分(というか卑下フィルタがかかった自分)」
とのギャップに委縮してしまうケースですね。
心理学でいうところの「自意識過剰」ってやつです。
こちらについては、まず、相手からの見え方を一回気にせず、
ダイレクトに自分自身を見つめてみましょう。
・・え、それどういうこと?
簡単です。
面接やスピーチの5分前くらいに、自分の実況中継をしてみて下さい。
これは、僕が毎回やっていたルーティンで、驚くほど効果的だったものです。
開始前、待合室で緊張している自分、あるいは面接官からの
見え方を気にしている自分を観察してから、頭の中で実況中継してみて下さい。
「あ、今かなり心拍数が高い」
「顔が若干赤くなってるなこれ」
「お!面接官がどんな人か予想しながら不安になってきてるぞ」
「はい、喋り出しのイメトレを始めましたー」
って感じで。
そうしていくうちに、自分の思考フィルタから「他人」の要素が消えて、
自分自身の状態を冷静に俯瞰することができます。
ここでのポイントは、最後はこの観察を「あ、、案外リラックスしてきたようだ」
っていうハッピーな自己暗示で終えること。
「この人緊張しています!」、、で自分の観察を終えて本番をむかえてしまうと、
緊張の暗示がかかるケースがあるので。
【まずは素直に緊張を認める⇒諸々観察&実況中継する⇒ハッピーな自己暗示】
このフローは思ったよりも効きます。
僕はこの実況スイッチを、就活生のころは面接のみに使っていましたが、
今では緊張しそうなあらゆる場面の直前に導入していますね。
「さーて、またまたこの人ビビり始めました!」って。
その後「あ、ようやく落ち着いて来たみたいだ」って。
この「実況」使っている人、探せば結構いるものです。
代表的な例だと、心理学者の植木理恵さんが著書
「シロクマのことだけは考えるな!」で全く同じことを言ってましたね。
後で知った時、思わず「おお!」って言ってしまいました。
②相手のことを神格化しすぎ
こちらも①の自意識過剰に似た虚像系のビビり方なんですが、
主に面接で生じる現状です。
①と違う点は、見ている対象が「相手のフィルタを通した理想の自分」、
ではなく「相手(正確には相手の虚像)」だという点ですね。
「自分はとても敵わないような人に評価されるのが怖い」という
深層心理によるものです。
この場合も、①のやり方同様に、
思考を、とある部分にフォーカスすることで軽減することが出来ます。
どういうことか?
面接官と相対したら、相手を高速で観察するんです。
つけているネクタイ。履いている靴。眼鏡の色。髪型。
全てを、真剣に観察すること。
そして予想する。
相手はどんなパーソナリティを持った人間か?
どこで昼食を食べてそうか?
なぜこの会社に入ったのだろう。
それらを徹底的に考察して仮説を立てる。
5~10秒くらいで。
この作業に時間をかける必要はない(というよりもかけられない)ですが、
短時間で一気に集中して相手を観察します。
相手は自分を観察していると思いますが、
自分もやり返してしまいましょう。
すると神格化されていた相手が、一気に「一人のサラリーマン」に変わる。
カッコよくいえば、「概念的な存在」から一個人に引き戻される。
「観察者VS観察者」という対等な関係を自分の中で持ち込めるだけでなく、
思考もクリアになるためオススメの集中方法です。
一点注意が、面接ではなく「スピーチ」「プレゼン」のような場で
この作業をやると、さらに緊張するかもしれない・・
つまり、逆効果になるかも、という点です。
自分一人VS少人数だと、相手を神から人へ引き摺り下ろす
アプローチで対等に立つ方が効果的なのですが、
自分一人VS大人数だと、一人一人がリアルに見えると逆に緊張する
現象が発生するかもしれません。
相手がジャガイモ畑だと思う方が成果が発揮できるケースでは、
そちらの意識でお願いします。
③完璧を目指そうとしすぎ
物事を減点方式で考えてしまう人に多いパターン。
100点を取ろうとするんですね。
まず頭に入れておいた方がいいのが、大体の物事において
100点を取る必要はないです。
というより、定量評価である学校のテストじゃない以上、
意図的に100点をとることなど殆ど不可能。
合格ラインが80点なら、80点を取ればいいんです。
人は「ミスをしない!」と減点法で物事を考えると、自由な振る舞いが
途端に出来なくなってしまいます。
ピアノでいうなら、クラシックじゃなくてジャズでいいんです。
※もちろん基礎は押さえている前提ですが・・。
減点法にビビると何もできなくなってしまうので、
このような「加点法」の精神は何事にも持っておいた方がいいのですが、
精神論以外にもできることはありますよ。
相手が何を考えているか(≠何を元に評価しているか)を
事前にインプットすることです。
たとえば就職活動であれば、
目の前の面接官がどの視点で自分を評価しているかを知り、
その上で自分の加点ポイントはどこなのか?までを抑えることで、
伸び伸びと振舞うことが出来ます。
その方法は簡単で、評価者にむけて書かれた記事を
あらかじめ読んでおけばいいのです。
これ、結構使える裏技。
新卒の方は、面接官の視点がわかる記事をピックアップしましたので、
興味があればご覧ください。
きっと視座が一段階上がり、「100点」が良くも悪くも
非現実的なものに思えてくるはずです。
これは面接を例に伝えているので「面接官の視点」になりますが、
例えばプレゼン前なら事前ヒアリングで顧客のマインドを掘るだけ掘ること、
好きな女の子にアタックするときは相手のパーソナリティを知れるだけ知ること
(捕まらないように!)などなど、、
相手を知れば百戦危うからずということを日頃から考えておきましょう。
④準備したことに自信が無さすぎ
これも一種の完璧主義の方が陥ることかもしれません。
その場合は③で書いたとおりに80点を目指しつつ、自分の長所を
見せつける戦略に切り替えましょう。
ただし、万が一本当にクオリティが低いという自覚がある場合や、
クオリティが高いのか低いのかもよくわかっていないという場合は
ちょっと別のアプローチが必要です。
ちゃんと自分の状況を把握することが、そもそもの課題だからです。
その場合は、模擬戦を繰り返しましょう。
スピーチであれば、親・家族・コーチなど親しい人に向けて
アウトプットを繰り返しましょう。
就活生であれば、「キャリアチケット」というサービスを利用して
無料でマンツーマンでの面接練習をやって貰えます。
というか、面接練習だけでなく、ES添削だったり求人サイトに
載っていない優良企業の紹介までしてもらえます。
▼場数を踏んだり、対面に慣れたい方は下記公式サイトからどうぞ。
ほかにも、OB訪問の場を使わない手はありません。
OB訪問の効果的なやり方については、オーソドックス編/応用編それぞれを
下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
また、転職の面接であれば、エージェントに依頼すれば
殆どの場合対応して貰えると思います。
模擬戦を何回か繰り返し終えたころには、本番の緊張はかなり軽減されるはず。
日頃打席に立っていないが故に実力を出し切れないのは勿体ないです。
いつか来る、必ずバットに当てなくてはいけない時に備えて、
打席にこまめに立つ意識でいきましょう。
その方が最終的に自分の気持ちが楽になります。
まとめ
- 自分の実況中継をして、俯瞰するモードをつくる
- 相手の徹底観察で、面接官を「神」から「ヒト」に変換する
- 減点法ではなく加点法の意識に変える
- 評価者の視点を知っておく
- 練習試合を繰り返して自信をもつ
これらはいずれも有効なテクニックです。
緊張の正体の殆どは、虚像にビビる心理。
それが「相手の目に映った自分」なのか、「相手自身」なのか、
「点数」なのか、「自分の実力」なのか。
それらを虚像から実像に引き戻す作業こそが、緊張をほぐすテクニックであり、習慣です。
これらのテクニックによって、いつも通りの自分で
勝負しにいけるようクセづけておくとあらゆる場面で役に立つのかもしれません。
参考までにですが、
僕は「大きく見せる」ことは諦めて、「自分はできないヤツだ」という
現実をクリーンに受け止め、見つめなおしてからの方がずっと仕事が上手くいきました。
良ければその時の記事もどうぞ。
仕事ができなくてつらい、要領悪いと悩む方への「バカが武器になる」話|いつでも低速PDCA▼そのほか、「自分に有利な時間帯を見つける」テクニックについては下記を参考に。
面接は時間帯によって難易度が変わる?自分が朝型か夜型かの見極めも重要!|いつでも低速PDCA▼就活中の方は、ライバルと差別化するための技術を持っておくと
更に加点方式の意識で臨めるかと思います。
YouTubeともども、引き続き宜しくお願いします。