就活

【体育会の就活生必見】実績だけゴリ押しすると、入社後に地獄かもって話

こんにちは、コンパイダーです。
今回は体育会の学生への、就活におけるアラート記事です。

体育会は就活に有利。

コレはもう一般常識なので言うまでもない話だと思う。

体育会の人は安心してほしい、あなた達は確実に就活で有利。

・・・なんだけど!

よくよく戦略練らないと、入社後辛いかもよ?というのが今回の記事。


体育会ならではのアピールをフルでやったが故の、キケンなパターンもあるので。

このパターンに陥らないためにも、
視野を広げるためにも、是非この記事を最後まで読んで欲しい。

キケンなパターンって何だ?

じゃあキケンなパターンって何なのよ?と。

体育会使えるだろ?欲しいだろ?とそういう話なのだが、


「なんで欲しいのか?」を考えてみれば、キケンなパターンもすぐにわかるはずだ。

体育会が欲しがられる理由

何故欲しいのか。

そこには良い理由と悪い理由が混じっているが、
あえて強いコトバを使うならば「飼いならしやすいから」である。

体育会の学生は優秀だと思う。

体育会出身の知り合いは何人もいるが、彼らを見ていてそう思う。

礼儀をわきまえているし、ナチュラルに努力を重ね、
そして実績を出して来ただけあって、ベースがストイック。

勝負ごとへの嗅覚も養われている。

対処すべき課題が目の前にあれば真剣にアタックする。投げ出さない。
そうした人としての強さは大好きだし、何をやるにしても必要なものだと思う。

ただ、言ってしまえば怖さが足りない。

全員がそうとは限らないが、かなりの場合、優秀な彼らには怖さがないのである。

ある程度の無理が生じてもやってくれるし、そこを理由に
反発してくることもない。上を立ててくれる。

その反面、予想もしないクレイジーな提案や、噛みついてくること、
自分の「NO」を明確に示すことはなかなかしない。

ある程度の理不尽に疑問を持たないが故に、
「非常に扱いやすい」という印象をもってしまう。

コレがいい事なのか悪い事なのか?必ずしも悪い事なのか?は微妙だが、
そんな「扱いやすい」彼らがどうなるかというと・・・。

そうして体育会系は修羅の道へ

扱いやすいタイプだと判断された、体育会の優秀な人材は、
かならず一定数決まったルートへ流される。

クソブラックな部署での戦闘兵だ。

ゴリッゴリのソルジャールート。

まあ、そうなるわな。別にこれは驚きの情報でもないだろう。

「いや、それは覚悟の上だから」

そう思う人も沢山いると思う。
むしろそれが僕らのウリでしょ?って。

でも、学生が入社前に予想する「覚悟」なんて
吹けば飛ぶようなものだと思った方がいい。

ゴリゴリで不死身感満載の社員が、健康と時間とを引き換えに
莫大な仕事を抱え、死んだ目になっていく様子なんて珍しくない。
悲しい話だけど。

部活では、あれだけ厳しい練習を重ねられたから大丈夫だ、
という人もいるだろう。

どれだけ血反吐を吐くようなトレーニングしたと思っているの?
プライベートも捨てて、理不尽にも耐えて、自分を追い込み続けたんだ、と。

だから、あの時に比べたら大丈夫だ絶対に、と。

それは誰にでもできる事じゃなく、強い武器なんだけど・・・、
「そうまでして耐えられた根底は何か?」を考えてみると、どうだろう。

そこには何かしらの「ビジョン」があったのではないか。

あの舞台に立ちたい。レギュラーになりたい。大会で勝ちたい。
ライバルに負けたくない。このチームが好きだ。

そうした、自分を支えるビジョンがあったからこそ、
地獄のようなトレーニングも耐えられたのではないか。

社会人になると、それを見つけるのが途端に難しくなる。
とくに若手の頃は。

「自分もいつか・・」の先が曖昧になったまま、
「ちゃんとスジ通さなきゃ」「言う事を守らなきゃ」というスタンスのみが
部活時代からそのまま手元に残る。

その状態で、自分の時間を切り売りしてソルジャーするのは、
思ったよりもずっとキツく、虚しい事だと思う。

これが、従順な体育会が辿る可能性がある、「キケンなルート」である・・。

そうならないためには

散々ネガティブなことを書いて、脅かすようなことをして、申し訳ないと思う。

でも安心してほしい。

そんな会社ばかりじゃない、というのは勿論のこと、

その一方で、自由に活躍する、キレキレの体育会出身者だって沢山知っている。

打開策はある。

ハマった時の体育会系は最強

体育会がハマったときの、ビジネス戦闘力は凄まじい。

例を挙げると、芦名佑介(勇舗)氏を知っているだろうか。

慶應アメフト主将(日本代表)➡電通コピーライター
➡プルデンシャル生命史上最年少所長➡ハリウッド俳優➡経営者、という
突っ込みどころ満載の怪物だ。

彼などは、「怖さ」を持ったまま体育会の武器を活用した、
ビジネスエリートの典型だと思う。

ちょっと極端な例を出してしまったかもしれないが、芦名氏に限らず、
「この人・・めちゃめちゃアタマがキレるじゃん」というタイプの体育会系は少なくない。

そうした人の共通点は、「ビジネスと、体育会での学びがハマってる」ことにある。

ハマった時の体育会は最強かもしれない。

では、どうすればハマるのか?

脱・ソルジャールートのためには

「ハマる」、つまりビジネス×体育会の掛け合わせで戦闘力をアップするためには、
あと少しだけ「頭のキレる体育会系」を観察すればわかる。

「ハマっている」彼らの特徴は、実績そのものではなく、
プロセスやその裏の価値観などに重きを置いていること。

「肩書きの自己紹介」は即効性が強い。例えば、僕のように、慶應大学でアメフトのキャプテンをやっていたことを言えば、すぐに信頼を得ることができます。
その「肩書きの自己紹介」で得た信頼をさらに深い物にするのが「価値観の自己紹介」です。どちらかというと、こちらの方が大事です。

―芦名氏のインタビューより:https://type.jp/st/feature/2409

「こんな結果出したぜ、すげえだろ」ではなく(まあそれもあるかもしれないが)、
「こんなことを考えたら、ここまでいったぜ」というプロセスを大切にする。

ここに、体育会系が行うべき「ポジショニング」のヒントがあると思う。

考えてみれば、スポーツ、とくに部活はPDCAの宝庫だ。

自分の肉体改造や技術の取得といったミクロなPDCAから、
チーム運営や戦術策定、後輩指導、ライバル分析などマクロなPDCAまで、
頭を使う領域が広いはず。

スポーツを通じて本当に得たものは、そしてアピールすべきは、
その「PDCA」なのではないか?
「理不尽に耐える力」「従順なストイックさ」なんかではなく。

体育会出身のデキる人は、みな非常によく考える。

アスリートとして、プレイヤーとして結果を出すための
観察や思考を、他の場所でも転用してくる。

さらに、やることを明確した後は、ストイックに追い込むこともできる。

この「PDCAの転用」「選択と集中」こそが、
ここでいう「ハマる」ってことなのではないかと思う。

コレができる体育会は、従順さを理由に理不尽ルートに追いやられるのではなく、
むしろ頭を使ったり、マネジメントするポジションへと進んでいける。

ソルジャーではなく、指揮官になれる。

身近な例を考えても、これは間違いなく言えると思う。

従順で扱いやすい可愛いヤツ、をアピールするのは、仕事外のコミュニケーションで十分。

こと仕事においては、「自発的に考えているキレるやつ」というブランディングを
しておくに越したことはない。

就活で、最もアピールすべきポイントは「実績」じゃない・・ということも、
見えて来たのではないか。

まとめ

  • 思っているよりもソルジャールートは怖い
  • ハマった体育会はめちゃ強い
  • ハマるためには「PDCAの転用」「選択と集中」を武器に。

結構大切なことを書いたつもり。

就活の段階で、「コイツはただのソルジャーじゃない」と思わせれば、
その後のルートも開けやすくはなるので。

とはいえ、自分のアピールの仕方が難しい、、という体育会の人もいると思う。

そういったケースには、「体育会専用の就活支援サービス」の活用を推奨する。

オススメは、大手企業の人事経験があるアドバイザーなどが
マンツーマンで面倒をみてくれる「アスリートエージェント」

理由はいくつもあるが、体育会の経歴が活きるような自己PR添削や
面接対策をしてくれること、体育会限定の非公開求人を紹介してもらえること、

なにより、支援のゴールを「体育会・アスリート人材が入社後も輝き続ける事」
としているところである。

入社後のフォロー研修なども対応可能らしく、なんといっても無料なので、
「このままだとヤバい」と焦っている体育会人材はアクションをおこすべき。

▼アスリートキャリアで「体育会の自己PR」を磨いてみる

また、この記事で紹介した芦名氏の著書も、
「思考の勉強」ができるのでぜひ。

YouTubeともども、引き続きよろしくお願いします。

ABOUT ME
しいらけい
パラキャリ志向で戦略的社畜。YouTubeでアニメ「ローガイ博士の社会学」を立ち上げました。一流企業に潜伏して、天才と呼ばれる人材を観察してます。