血で血を洗う、セールス合戦を観たいですか。
仕事のモチベーションを上げるために、僕はよく映画を観る。
ハッピーな映画を観て気分を切り替える、、というやり方も勿論するが、
一方でハードな映画を観て冷や汗をかくことも好きだ。
「この映画より、今の状況マシじゃね?」
と思えるからだ。
経験上、こういう形でのリフレッシュ方法を好む層は一定数いる。
今回はそんな人たちのために、明日の仕事のモチベーションとなる映画を
コラムとしてサックリ紹介したい。
第一回目はこれ。
名作「摩天楼を夢みて」だ。
「摩天楼を夢みて」あらすじ
映画『摩天楼を夢みて』の感想・レビュー[917件] | Filmarksニューヨークの不動産ブローカー達が繰り広げる、ビジネス・サバイバルドラマ。
舞台は超絶ブラックの不動産会社。
営業マンたちの稼ぎは成績次第。成績優秀者には優良顧客リストが与えられるものの、
他の人間にはゴミみたいなリストしか与えられることはない。
そんな営業マンたちの売り上げ争いは、ある戦略会議を境に激化することになる。
本社から派遣された幹部が、成績不振者を罵倒した挙句
「月間成績トップと2位以外は解雇する」と宣言したのだ。
その日から、男たちの生き残りをかけた営業戦争がはじまる。
さて、一発目にしてコアな映画だが、間違いなく名作である。
「往年の名作」系が苦手な僕でも、息をのんで観入ってしまった。
営業マンにも、内勤にも是非見てもらいたい一作だ。
キャッチコピーは「1993。男たちはスーツとプライドで武装する。」
契約を取った奴が正義。取れなければゴミ。嘘も残業も、売り上げさえあれば問題なし。
その凄惨な設定に引き込まれてしまう。
ただ、これは単なる「キャッチーな映画」では終わらない。
この契約を取れるか、取れないかで明日からの人生が変わる。
次の一言をどう絞り出し、相手を騙すか。
そんなヒリついた緊張感が始終漂っているのである。
その秘密は、豪華すぎる役者陣。
アルパチーノ。ジャックレモン。エド・ハリス。
豪華すぎる。「演技で殴り合っている」というのは絶妙な例えだと思う。
この人たちの演技が迫力あるせいで、群像劇なのだが全員に感情移入してしまう。
各セールスマンが感じる危機感が、自分のことのようにリンクする。
個人的な見どころ
何といっても、社内トップ営業マンであるリッキーローマ(アル・パチーノ)の
色気&凄みあふれるセールストークは見ものだ。
バーでたまたま出会った男を口説き、土地を買わせにいくのだが、
その語りの「オーラ」がスゴイ。相手の目が魔術にかけられたように変わっていくのが分かる。
その場面だけでお腹いっぱいだ。
また、老セールスマンを演じるジャックレモンの悲壮感タップリのセリフも
この映画を特別なものにしている。
あの必死感、、観ているうちに、熱いのか冷たいのかよく分からない汗をかいてしまった。
まとめ
- 超ブラック不動産会社を舞台にした、ブローカーたちのセールス合戦の話
- 豪華俳優陣による、「演技の殴り合い」な映画
- 群像劇だが、全員に感情移入してしまう
この映画の一番の効用は、観終わった後に仕事の悩みが軽く感じること。
「まだ生活は保障されているだけマシだ」とか、
「自分もこれくらい命削ってやったらレベルアップ出来るのでは・・」
と思わされるからだ。
ちなみに命削って仕事をするのは絶対に止めて頂きたい。
観終わったあとは、なにかズドンと重い気持ちになるので、
日曜の夜よりは平日週半ばあたりに観るのがお勧め。
後半戦の気持ちを切り替えるカンフル剤に使おう。
他にもオススメの映画はたくさんあるが、
「自分の仕事に価値を感じない」や「現状に感謝より不満を感じる人」
なんていう方は、是非とも下記を観て欲しい。
また、歯を食いしばって戦うのではなく、笑いながら、弱みをさらけ出して
自分らしく戦いたい方はこの映画をオススメします。
それでは、引き続きよろしくお願いします。