映画

マーベル映画苦手な男がアベンジャーズ4/エンドゲームを超評価した理由

僕はアメコミが、マーベル作品が苦手だ。

どれくらい苦手かというと、映画館のスクリーンで観ているのに
アクションシーンで眠くなる
ほど。重症だ。

そんな僕でも、この作品のバカげた高評価は注目せざるを得なかった。

映画レビューアプリのfilmarksの
初動平均評価、5段階中4.7。

ーいやいやいや流石に。

中国では、女性が上映中に嗚咽が止まらず過呼吸状態に陥り、
病院に緊急搬送されたとのことで。

ー虚構新聞のネタかな?

そんな具合に、正直僕は懐疑的だった。
だって食べログで置き換えると4.9くらいの評価だもんこれ。

過去、鳴り物入りでやってきた海外作品、
例えば「グレイテストショーマン」も、「レディプレーヤー1」
「ボヘミアンラプソディー」も、ここまでは評価されていなかった。

あるいはジャパン映画で多いに話題になった「君の名は」も、「新ゴジラ」も、
「カメラを止めるな」
だって初動でこんな評価はされてなかった。

せいぜい4.3とか(それでもメチャ高いのだが)。

そして、確かめずにはいられなくなった。

この目で映画を観ないと気が済まない。

「本当に面白いの?マーベル好きのコアファン達が、
シリーズ最終章に騒いでいるだけじゃないの?」

分かっているのだ、この手の作品にコアファンが付きやすく、
アンチが付きにくいことくらい。

でもでも、それを差し置いてもここまで高い評価なんておかしい。

・・・騙されんぞ。

その衝動から数日。

果たして、この作品はどうだったのか。

とりあえず、観終わった感想

いつもの映画記事ならばここで「あらすじ」の章を作るのだが、
今回はやめておく。

まだ過去のシリーズを観ていない人にとっては、
あらすじそのものがネタバレ…とまではいかないが、
分かってしまう事もあるので。

その代わり、イキナリ感想を言うと・・、

凄かった。甘く見ていた。

過去、「B級映画じゃね?」とナメて鑑賞して、
大きくカウンターを食らった作品に、韓国のゾンビ映画「新感染」が
あるが、それ以上にカウンター食らった。

これは、負けた。

本作と過去タイトルとの大きな違い

この作品を観るにあたって、「過去のシリーズを観ないとアカン」との
声が多く、僕は入念な準備&公平な審査(何様?)のために
アベンジャーズの過去シリーズはU-NEXTで全て観た

便利な時代になったものだ。

「そもそも、アクション嫌いな僕にこのシリーズは合うのか?」

・・少し心配になりながら1作目を観て、その勢いで
2作目の「エイジ・オブ・ウルトロン」も観た。

そこまででは、「なかなかやるやんけ」といった感想。

過去のマーベル作品を殆ど観たことが無くても、
知っているハルクやアイアンマン等が出てきて
華やかではあった。

アクションも派手、敵キャラも魅力的。
ストーリーだって予想していたより面白い。

でも、「思っていたより面白いな」止まり
アクション好きならもっと評価しそうではあるが。

※繰り返すが、僕は「アクション嫌い」であり
「マーベル苦手」意識があるので、普通の人より見る目は厳しい。

3作目の「インフィニティ・ウォー」からは
「お!?」と引き込まれた。

これまでと、ちょっと毛色が違った面白さだぞ・・

が、それでも、
1作目2作目の進化系というイメージで留まった。

特に3作品目は、世間から相当評価されていたのを知ったあとで
観ただけあって、この時すでに
「4作目評価されすぎ説」が勝手に芽生えていた。

・・でも。

この4作目「エンドゲーム」は、過去の3作品とは明確に違った。

これまでの3作品は、僕はかっこいいヒーローを観ていた。

アイアンマンを、キャプテン・アメリカを、
強敵との彼らの派手なバトルを楽しんでいた。

4作目で僕が見ていたのは、ヒーローでは無かった。

トニー・スタークであり、スティーブ・ロジャースであり、
ヒーローの仮面を被った「大切な人を想う弱い人間」だった。

確かに、各ヒーローのメインタイトル作品では、もっと
それぞれの人間性が深堀されているのかも知れない。

ただ、少なくとも「アベンジャーズ」シリーズの中においては、
明らかに「エンドゲーム」だけ内面の描かれ方、その密度が違った。

彼らはスーパーマンじゃない。

悲しみ、悩み、恐がり、苦しみながらも
団結する、弱さをもった人間たちとして描かれている。

勿論、醍醐味であるド派手なアクションも
シリーズ最大級のものが用意されているが、

戦っているのは、父、妻、子、愛する人を持つ、
僕たちと変わらない普通の人間。

僕が4作目で観ていたのはヒーローものではなく、ヒューマンドラマだった。

「最後の作品で、ヒーローの中の人間を見せつけられる」味わいこそ、
このタイトルが高く評価される理由だと感じた。

名作に共通する「ある構造」とは

この、「一見すると子供向けなのにメガヒットする作品」は、
共通してある構造を持っていると僕は思う。

「○○の皮を被っているが実態は●●」だ。

あの「新ゴジラ」は、怪獣映画の皮を被った「自然災害モノ」だし、
「新感染」(メガヒットかは分からないが、Filmarksで3.9の評価)は
ゾンビ映画の皮を被った「父親の成長」の物語だ。

この「エンドゲーム」も、一見するとこれまでの作品同様に
キャッチーなアメコミヒーローの物語だが、実際に描かれているのは
「大切な人への愛」をむき出しにする人間くさい姿であった。

この「名作たる構造」を持っているからこその、高評価。

納得がいった。

しかも、予想も色々裏切られるし、考えさせられることもある。

ああ、それについても語りたいが、ここからは
ネタバレになりそうなので言えない。

最後は思わず泣いてしまった・・。ズルいよあんなの。

僕が見てこれなら、アメコミ好き、ましてマーベルファンなら
MAX評価を連打するだろう。

まとめ

アベンジャーズ4作目の「エンドゲーム」は紛れもなく名作だった。

何故ならヒューマンドラマだから。

また、改めてこの場で声を大にしておくと、

絶対に3作目までは観てから臨むべし。

とりあえずヒットしているから4作目から、、なんて
勿体なさすぎる。

僕はU-NEXTで3日かけて3作品観た。

是非是非、過去作品を観てほしい。

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ちなみに、「エンドゲーム」を観終わった後に、
もう一つ超高評価なのに食わず嫌いしていたマーベル作品
「ダークナイト」(バットマンシリーズ)も観たが、

こちらも最高だった。

あれ、何で今まで観なかったのだろう・・

という訳でダークナイトも全力オススメ。

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それでは、引き続きよろしくお願いします。

ABOUT ME
しいらけい
パラキャリ志向で戦略的社畜。YouTubeでアニメ「ローガイ博士の社会学」を立ち上げました。一流企業に潜伏して、天才と呼ばれる人材を観察してます。