雑記

赤髪社長騒動から考える、SNSコンサルや情報商材屋が炎上する仕組み

こんにちは、しいらけい(@shirakeei)です。
今回のテーマは、情報商材やSNSコンサルが叩かれる理由についてです。
シンプルにして、考える余地が多い話。

『狂気の培養装置』とはよく言ったもので、
今日もTwitterは華麗に炎上している。

ちょっとの火種でも燃えやすいのが中央集権型プラットフォームの
特徴で、だからこそTwitterも分散型へと移行しようとしているのだけど、

当分はキチンと香ばしい話題を提供し続けてくれると思う。

そんな中、コロナ禍をにぎわす近頃の人気トピックがこれ。

「告発」である。

真偽はさておき、オンラインサロンやSNSコンサルへの
不適切対応を告発する方々が続出しているのだ。

こうした騒ぎは「個人の責任じゃん!」で片付いてしまうので、
基本的にはブログで取り上げても面白いことはない。

それよりは個人そのものにスポットライトを 当てた方が楽しい

ただし、今回はちょっと考えさせられるやり取りがあったので
ピックアップしてみたい。

それが「赤髪社長騒動」

ドーン!!

こう書くとすごくキャッチーだね。ワンピースみたい。

赤髪社長騒動のあらまし

この騒動自体についてはそこまで触れる必要もなく、
下記のTweetを見て貰えれば分かると思う。

「赤髪社長」さんなるインフルエンサー(SNSコンサル屋さん?)に
「ぱりぴ」さんなるフォロワーが「情報商材とお宅のサービスはどう違うのん?」
と質問したところ、

赤髪社長が、南米のスプリンターも震えるような
トップスピードでブチ切れた、と。

まあこれ自体はありがちな話で、炎上するのはわかるものの
「ぱりぴ」氏の聞き方もちょっと誤解を生むよね。マル。

・・・で、終わりかなとも思うけど、
赤髪社長さんのある発言が少し考えさせられるものだったので、

今回ブログの題材にしてしまった。

赤髪社長のCOOLな発言

じゃあ、その「ある発言」とは何か。

それが画像中腹のコレ。

ぱりぴさんが「SNS集客ノウハウを教えるだけだと、成果出るかわからんよね?
そのやり方って情報商材と同じなんじゃ・・?」と質問し、

赤髪さんが「パンを買って食べてもお腹が満たされるとは限らないよね?
それと同じことだろ?」
と返す。

うーむ。

パンとSNSコンサルと、何が違うんだろう?

この発言の是非とかそういうことではなく、
これから先仕事をするにあたって「パンとコンサル」
しっかり区別しないと、

魂を汚して働くことになりそうだなーと
直観的に思ったワケである。

メロンパンとコンサルは同じ?

ということで、ここからは「パンとコンサル」を語っていく。

メロンパンを買う場合

まず、メロンパンを買う場合を考えていこう。

お客さんはお金を払い、それと引き換えに「メロンパン」が手に入る。

チキンナゲットでもなく、セロハンテープでもなく、
メロンパンを買えばメロンパンが手に入る。

んで、メロンパンを食べたあとに満足感が得られるかどうかは、
消費者個々人の判断。

メロンパンに満足すればリピーターになるし、場合によっては
メチャクチャ高い値段に吊り上げられても買うかもしれない。

もしも不満なら、次回からは利用しない。

何もおかしくないし誰も悪くない

SNSコンサルを受ける場合

そのメロンパンの価値に「コンサル業」を当てはめるとどうだろう。

お客さんはお金を払い、その代わりにSNSコンサルを受ける。
受けた結果、費用対効果に満足するかどうかは個々人の判断。

満足すれば高いお金でも払い続けるし、
不満足なら利用打ち止め。場合によって返金騒ぎや炎上すらあるだろう。

・・おやおや?

これ何がおかしいんだっけ?

どっちも同じ話じゃないか。

すべては消費者の自己責任だぞ!

ということで、「パンとコンサル」は何も変わらないのである。

。。。

もし、本気でそう思いながらコンサルできる人がいるとしたら、
ある意味では天職だと思う。
「情弱」を刈り尽くす精神的素養がある。

この「パンとコンサル」、表面上は同じ話のように見えるけど、
全然違います。

その違いは、両者が提供する価値を考えれば明らか。

パンの価値

ではまず、メロンパン屋さんが提供する価値とは何かを考えてみたい。

価値には大きく「機能的価値」と「情緒的価値」の2種類がある。

機能的価値とは、その商品の機能面・品質面において
お客様に提供できる価値のコト。教科書的に言えばね。

メロンパンでいえば、ボリュームであったり味のバリエーション、
食感など・・・メロンパンという食べ物自体が内包する価値(本来的価値)。

情緒的価値とは、商品を利用した際にユーザーが体感できる、
精神的な側面の価値のコト。

老舗のブランド、有名パティシエが作っている、セレブの間で人気、・・など。

情緒的な価値が認められれば、業界平均価格に対して
何倍も高い値段で売ることだってできる。

一切れのスイーツが何千円もするのは、はたまた高級ブランドの
バッグが何十万円で売れたりするのは、この「情緒的価値」の賜物なのだ。

コンサルの価値

では、SNSコンサルの価値とはなんだろう。

パン同様に機能的価値と情緒的価値に分けて考えてみたい。

「SNSコンサル」みたいな無形商材は、ここら辺を雑に捉えやすいと思う。

SNSコンサルの機能的価値とは、
「フォロワー●●人を集めること」「月○○万円稼げるようになること」
あるいは「アカウント運用の助言を行うこと」

情緒的価値とは、理念に共感できる、コンサルに憧れがある、
有名な○○さんも利用している・・等等、コンサルティングの
外的要素がもたらすもの。

ここで、コンサルの機能的価値をもう一回みてほしい。

「フォロワー●●人を集めること」「月○○万円稼げるようになること」
あるいは「アカウント運用方法が明確になること」

その機能的価値を区分すると、
成果(売り上げや集客)と理解(運用方法の明確化)
の二つがある。

この機能的価値の性質が、「メロンパンとコンサルの違い」であり
今回の騒動のキモではないだろうか。

メロンパンとコンサルの違い

まず、メロンパンの「機能的価値」はお金を出せば確実に手に入るものだ。

僕たちが「メロンパンが食べたい」と思い、メロンパンを買ったのであれば、
「メロンパンの味と質感」は確実に得ることができる

代わりにチキンナゲットやセロハンテープを渡されることはない。

クソマズイかもしれない。有名な職人でなくパートのおばちゃんが
作ってるかもしれない。

満足するかはさておき、お金を出せばメロンパンの機能的価値は
確実に手に入るのだ。

他方でコンサルの機能的価値はどうなのか。

理解と成果、そのどちらも確実性はない。

とくに、ユーザーが重視するであろう「成果」においては、
ヘタすれば「ゼロ」の可能性すらあり得る。

この、機能的価値の確実性こそがパンとコンサルの違い。

「パンを食べて満足できるかは分からないよね」は、
確実に得られる機能的価値に対して満足できるか?という話なのに対して

「SNSコンサルで成果上がるかは分からないよね」は、
成果という機能的価値をそもそも得られるのか?という話。

ことユーザーから見れば全くの別の話なのである。

また、念のため書いておくと、ブランド物のバッグと
コンサルとではユーザーが求める価値がまるで違う。

ユーザーが高級ブランドに求めるのは、そもそもが
機能的価値ではなく情緒的価値なので。

エルメスのバッグを買う決め手は「収納に優れているから」
なんかじゃないでしょ、という話。

またブランドの情緒的価値は、歴史や著名人、或いはメディアによって
広範囲での権威性を帯びていることも言及しておく。

2人の意見の再整理

ここで今一度、赤髪社長とぱりぴさんの論点を「機能的価値」の面からまとめていく。

あくまで、僕個人の勝手な解釈です

赤髪社長の本意は?

赤髪社長は、SNSコンサルの機能的価値のうち
「理解」の面にスポットを当てて発言していたのではないか。
意識的なのか、無意識的なのかは分からないけど。

「ツイートの方向性や戦略を教えるところまではサービスのスコープ。
その先に結果があるかは別の話」と。

ぱりぴさんが質問していたのが「SNS運用を教える」形態
についてなので、

教えることで「理解」という機能的価値はもちろん提供しますよ
(その結果までは保証できんけど?)

・・というのが、質問に対する社長のアンサーだったんじゃないかな。

ぱりぴださんの本意は?

それに対してぱりぴさんは、どのようなサービス形態だとしても
「成果」という機能的価値を前提として考えている。

だから、

「教える」形態では成果という機能価値の提供は
難しいんじゃないですか?

その価値の証明(本や情報商材との優位性)はどこにあるんですか?

と邪心なく聞いた結果(聞き方に工夫の余地はあったかも知れない)、
赤髪社長の逆鱗に触れた、と。

「コイツ煽ってるのか!?」と。

その社長の対応に対しショックをうけたぱりぴさんは、
泣く泣くやり取りのスクショを拡散して抗議する。

スクショはすぐに2,000回以上もリツイートされ、
燃え広がっていく・・・。

SNSコンサルや情報商材が炎上しやすい理由

よく整理すると、価値の捉え違いなようにも見えるこの話が、
どうしてここまで燃え広がったのか。

この話に限らず、なぜ(サロンも含めた)コンサルサービスが
炎上しやすいのか。

それは、「機能的価値」の見せ方(捉え方)に理由があると思う。

そもそもコンサルティングサービスに期待する価値は、
人によって違う。

「●●さんにコンサルしてもらう」ことそのもの
情緒的価値を求めている人(いわゆる信者)もいるだろう。

信仰の深いユーザーは、低クオリティなサービスをぶつけようが
成果に貢献しなかろうが満足してくれるかもしれない。

最悪の場合機能的価値をまったく提供しなくても、
「●●さんはすげー!レベルが違う!」と目を輝かせながら
ついてきてくれるだろう。

傍から見ると最高の養分だけど。

一方で、切羽詰まっているユーザーであればあるほど
「成果」への期待ウエイトは高くなるだろう。

コンサルティングは目的じゃなく手段、誰が教えてくれるかも二の次、
とにもかくにも稼げることが必要

成果という機能的価値を強く求める。

そのような「コンサル行為」自体を目的にしている信者と、
「理解の深化」を目的にしている意識高い人と、
「成果」を目的にしている切羽詰まっている人とを
一括りに捉えてしまうと、炎上は起きる。

当然だ、求めている機能的価値が違うんだから。

タチが悪い場合(赤髪社長のケースではない。念のため)は、

見かけ上は「月に●●円稼げます!」というような
成果を機能的価値として差し出しながら、

いざお金を払ってみると、「たまーにアドバイスするだけ」といった
「理解」機能すら成り立っていないケースも存在する。

そして、そのような場合は遅かれ早かれぶっ叩かれる。

この「機能的価値」の見せ方詐欺に不満を抱えている人たちが一気に動くから。

今回の炎上騒ぎも、利用者が期待する機能的価値を乱暴に扱った
(ように思われてしまった)ことが理由なんじゃないかなーと思ってる。

コンサル業だけでなく無形サービスを生業にする人たちは、
この「機能的価値」を常に念頭に置かないと、
知らず知らずに搾取の人になってしまうかもしれない。

搾取されないために

長々と語ってしまったこの記事も、もうすぐ終わる。

最後に、「どうすれば搾取されないか」をまとめて終わりたい。
悪意ある搾取でなくとも、ミスマッチによって結果としての搾取にならないかを。

商材を買う前に。コンサルを利用する前に。サロンに入る前に。

自分が求める機能的価値は何か?を冷静に考えるといいと思う。

もし、コンサルタントやサロンオーナー自身のファンであり、
とにかくお近づきになりたい!というモチベーションであれば、問題ない。

たぶんそこに機能的価値は必要ない。

「もっとビジネスを学びたい」「成長したい」という
理解機能を求める場合も、ある程度軌道修正が効くと思う。

そのコンサルの著書や発言、サロン内の取り組みから、
自分が期待する価値が得られるかを判断しやすい。

慎重になるべきは、「成果」を価値として期待する人。

そういう人は、そのコンサルの「再現性」を必ず確認したほうがいい。

進学塾だって、「第一志望合格率」「難関合格者数」
必ず可視化してアピールしているだろう。

それと同じ話で、

自分が期待する成果を上げたケースは他にあるのか?
期待値はどのくらいのレベルか?

について、可能な限り第三者の声で確認すべきだと思う。

もちろん、ネガティブな声のチェックも忘れずに。

「やったけどダメだった」ならまだ良くて(成功率100%などあり得ない)、
「詐欺!返金!」の声が上がるケースには本当に気を付けた方がいい。

「詐欺」とは、機能的価値の満足度が低かったのではなく、
そもそも価値提供がされていない場合に使われる表現なので

補足

念のために補足しておく。

まず、質の高いサービスを提供しているサロンやコンサルだって沢山ある(と思う)。

SNSコンサルのすべてが虚業なワケないし、
たまたま地雷ユーザーを引いてしまって騒がれているケースもあるだろう。

あと、この記事に赤髪社長自身やそのサービスを揶揄する意図はない。

発言の一部と、それによる炎上騒ぎについて意見を述べただけ。

それだけは言っておく。保身のために。

ただ一般論として、自分が求めているものが「情緒的価値」なのか、
「機能的価値」の理解なのか成果なのか。

何の情報をもってそれらを期待するのか。
複数人から極端な悪評が立ち上ってはいないか。

それらのことはあらかじめチェックし、判断した方がイイと思う。

あとコンサル側は、「ユーザーが求める機能的価値」の視点を常に持っていないと、
「ユーザーファースト」は謳えないと思う。

今日はここまで。

最後に宣伝で・・

YouTubeもほそぼそやってるから見てね!

機能的価値は、「なんか視野が広がるかもしんない」です(真顔)。

チャンネルはこちら。

インフルエンサー騒ぎに乗っかるスタイル

それでは、引き続きよろしくお願いします。

ABOUT ME
しいらけい
一流企業勤務からパラレルキャリアへ。働いたり動画作ったりブログ書いたり。