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町田洋の静かで、切なくシュールな漫画を語るー「惑星9の休日」「夜とコンクリート」

町田洋(まちだよう)という「天才」漫画家を
知っているだろうか。

圧倒的に有名なわけではないが、

ハマったら静かに抜け出せなくなる、

中毒あふれる作品を届けてくれる人だ。

正直に言うと、あなたに合うか分からない

ただ、もし合えば、合ってしまったら・・

抜け出せなくなる。忘れられなくなる。

懐かしいような、切ないような、もどかしいような、

綺麗な景色を見たような。

・・そんな感覚をもたらしてくれるこの漫画家を今回は紹介したい。

町田洋(まちだよう)とは

町田洋氏とは、どんな経歴を持った人なのか。

もともとは自身のWEBサイトで漫画を描いていたが、

「電脳マヴォ」というWEB漫画サイトにタレコミで推薦状が送られてきたことで

2013年7月に連載がスタート。

「夏休みの町」は第17回メディア芸術祭マンガ部門で新人賞を受賞した

作風は「シンプル」で「静か」。

スッキリとした淡泊な線と、シンプルなストーリーラインの行間に、

町田氏がもつ美学や哀愁、理想がスッと溶け込んでいる、味わいが特徴。

https://twitter.com/tougeyuu/status/750935325455757312

決して雄弁ではなく、淡々とした印象を受ける作品ばかりだが、

その裏では様々な感覚が交差する。

ん?さっきから何を言っているんだろう、僕は。

ただ、この人の作品をコトバにしようとするとこうなる。仕方ないのだ。

町田洋の作品群

これまで町田洋氏が単行本として世に出ている作品は2つ。

いずれも、7~8話の独立した短編が連なっている。

夜とコンクリート

「夜とコンクリート」は町田洋氏の二作目。
いきなり二作目からの紹介なのは、コッチの方が好きだから。

建物が発信している「声」を感じ取れる男との、
夜の街での出会いを描いたちょっと不思議な表題作のほか、

名作「夏休みの街」などが収録される。

この「夏休みの街」が、何とも言えず切なく寂しい。

夏休み中の大学生と、未確認飛行物体に囚われ行方不明になった戦友を
探し続けている老人とが出会う・・・

丘の上の戦闘機と、ありふれた夏休みの話だ。

この物語は、二つの切なさが交差する。

夏休みの大学生・・彼らを見ていると、二度と戻っては来ない、
だるいようで甘い、唯一無二の時間が思い出されて切なくなる。

老人・・60年以上の時を超えて、たった一人で戦友を探し続け、
研究を重ねる背中からは、孤独な人生の切なさを感じる。

そんな彼らが交わり、大学生が老人を手伝うことになり、

最後にたどり着いた答えが、また、切ない。

こんな短編集は、見たことがなかった。

惑星9の休日

こちらはデビュー作。

舞台は「惑星9」という地球によく似た星の
片隅で繰り広げられる、人々の日常。

孤独な宇宙飛行士の回想録、

「玉虫色の男」の夢をみる話、

倉庫に眠っている幻の映画フィルムの話。

どれも、「日常に溶け込む不思議」を自然に書いてる。

一枚絵での魅せ方が特徴的で、その画面からは
解放感と、なんともいえない切なさも感じたりする。

いまの日常に疲れてしまったら、

惑星9の人々の様子を見て、癒されるのもアリだろう。

まとめ

静かで、どこか懐かしく切ない。

シンプルな行間に、様々な感覚が詰まったこの作品、

ぜひ手に取ってほしい。

合う人には確実に合うし、この不思議な世界に
ハマってしまったら抜け出せなくなるので。

僕はシンプルでキレイな構図がドはまりで、
思わず購入してしまった。

それでは、引き続きよろしくお願いします。

ABOUT ME
しいらけい
超一流企業勤務からパラレルキャリアへ。■「会社やめれば?」言われるレベルのポンコツ➡死ぬ気でトップ評価に➡生活は大して変わらず➡専業リーマンを見切ってパラレルキャリアへ。■就活戦略、これからのキャリア、したたかに企業勤めする方法、汎用スキルアップなど とりあえずオススメの記事を読んでみてください。