こんにちは、コンパイダーです。
今回は、初心者向けにオススメしたい経済学の本について。
「マクロ経済学のさわりでもいいから、取っつきやすく学べる本はないか?」
その回答がこの記事だ。
学習意欲の高いマクロ経済学ビギナーの方に
今回お勧めするのがこの本。
「この世で一番おもしろいマクロ経済学」/ヨラム・バウマン著
ヨラムバウマン氏は、ワシントン大学などで教鞭をとる経済学者だが、
「世界にただ一人のお笑いエコノミスト」を自称する尖った人物。
ハーバードやオックスフォードでも公演歴があるという。
本のタイトルで「大きくでよったな!」という印象を
受けるかもしれないが、読んでみるとあながち嘘ではないことがわかる。
ということで、この本の魅力、概要を説明していきたい。
何故オススメなのか
理由は二つあるが、「楽しさ」と「カバレッジ」である。
そもそもこの本、驚く事なかれ、ほぼ漫画なのだ。
イラストとセリフを見ているだけでも楽しい。
アメコミ風のイラストと、その横の挿絵。
100聞は一見に如かずで、下記の画像を見て貰えれば
イメージはすぐにつくと思うが、非常に取っつきやすいのだ。
また、このイラストのみならず、内容の網羅性もあるといえる。
金融政策の基礎から入って、「経済学者が自由貿易をオススメする理由」
「アダムスミスが信じた自由貿易と比較優位」の話になり、最終的に
「地球温暖化を解決するための『市場の使い方』」なんていう
マクロ中のマクロなところまで踏み込む。
「キャッチーなイラストによる楽しさ」「内容の網羅性」
この二つの理由から「取っつきやすい経済学の本」を
求めている方には、非常に適した教材だといえる。
では、具体的にどのような内容が書かれているのか。
PART1~3の三部作になっているので、それぞれ
概要を説明していきたい。
PART1:単一のマクロ経済学
まずは、「マクロ経済学の二大目標は?」といった、マクロ経済学の概要から入り、
貨幣中立説、経済成長を促す中央銀行の経済政策、物価水準の測り方、GDPなど
今日のニュースの読み解き、理解促進に役立ちそうなトピックに触れる。
ライトに書いているように見えて、例えばGDPの3種の計算方法等
教科書的な側面があるのもうれしいところだ。
また、「政府は経済をナントカできるのか?」といった、
日頃僕たちがモヤモヤっと疑問に思っていたことに対して、
見解を与えてくれるのがパート1である。
PART2:国際貿易におけるマクロ経済学
パート2は国際貿易。
先述したように、「経済学者が自由貿易をオススメする3つの理由」にはじまり、
アダムスミスのような古典派経済学者の国際貿易勧、あるいは外貨為替市場の話など
グローバルな経済学について見識を深めることが出来る。
「アダムスミスなんて70年ぶりに聞いたよ!」みたいな人も、
読んでいくにつれて「あーー、こんなのやったな」という風に
遠い記憶をリンクさせること請け合いだ。
普段は考えもしないだろう、「世界の開発経済学者は、どのような
問題と向き合っているか?」などの理解も深めることができるので、
自分の視野がマクロに広がっていくことがわかるだろう(うるせえよ)。
PSRT3:グローバルなマクロ経済学
もう、これまでの章で十二分にグローバルだよ・・と思うかもしれないが、
まだ早い。
過去の大恐慌の要因、貧困国の成長のカギ、温暖化に対する
楽観論者の見解/悲観論者の見解、財政破綻せずに高齢社会を乗り切れるか?
などの、「もはや経済学にとどまらないのでは?」といった内容まで
解説して貰える。
さらに、本書の冒頭でも触れた「マクロ経済学の二大問題は
いつ解決できるのか?」といった持論を出して終わるところも
非常にまとまりが良い。
おまけに、ラストには「用語集」も用意されているので、
自分の理解が甘い部分をピンポイントで復習できる。
口コミ
僕が一方的にワーワー言っているだけでは信憑性がないので、
幾つがTwitterにて評判を拾って載せておく。
※同シリーズの「ミクロ経済学」「統計学」の
コメントも一部混じっている。
購入しようか迷ったら参考にして欲しい。
如何だろうか。
「軽く読んで楽しめる」「意外と専門的かつ広範囲」ということは
理解していただけたと思う。
まとめと、更にオススメの本
本書は、「ガッツリと経済学を勉強したい」という人よりは、
「今後ガッツリ勉強するにあたって、基礎概念をインプットしたい」であったり、
あるいは「経済学を読み物として楽しみたい」ライト層向けだ。
ただ、そこらへんの基礎解説書とは違って、イラスト込みで
丁寧に解説してくれるので、イメージで理解しやすい、という
特徴がある。
すこしの金額で、日ごろ目にするニュースの見方が少し変わると
思えば、お釣りがくる位の良い買い物が出来るだろう。
迷うようであれば、今後の視点のためにポチってみることを推奨する。
「ミクロ経済学」の方も、クオリティについてはマクロ経済と同様なので、
興味があればまとめて買うのもアリだろう。
そのほか、脳汁ドバドバ出て、漫画で学べる社会本の
オススメといえば、間違いなくインベスターZが挙げられる。
漫画なんだけど、まずストーリーからしてちゃんと面白い。
全国屈指のエリート校に、満点合格した天才児:財前孝史が
「投資部」なる裏組織に入り、猛者たちに揉まれながら
投資をマスターしていく、、というもの。
キャッチーさが印象的なんだけど、情報量も半端じゃない。
知ってるようで知らなかった専門用語、投資の考え方、オススメのアプリ、
素人が陥りそうな罠・・その他諸々がちゃんと散りばめてある。
この絵柄、どこかで・・?
そう、作者はあのドラゴン桜で有名になった三田紀房氏。
買わなくても、Kindle unlimited(Kindleの読み放題プラン)を
無料体験すれば、読み放題可能な本のリストにインベスターZ1巻が
まるまる入っている。
▼絶対続きを読んでしまうと思うが、まずは試しに
無料体験して1巻だけ読んでみよう。
これからの自分の戦い方を考え直すキッカケになるこのシリーズ。
読み放題リストの中に「インベスターZ」が入っているうちに、
是非トライしてみてほしい!
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オモシロいかも?
YouTubeともども、引き続きよろしくお願いします。